生活防衛資金について
生活防衛資金という考え方があります。いざというときに必要なお金はキャッシュで持っておき(生活防衛資金)、それ以外で投資しましょうというものです。
私の場合(サラリーマン時代)
サラリーマンをやっていた頃は、生活防衛資金というより、生活回転資金(支出のばらつきの平準化資金)として、2〜3ヶ月分の給料手取り分くらいを持っておき、それ以外を運用資金としていました。
つまり、ほぼ、全財産=運用資産という状態でした。
私の場合(アーリーリタイア後)
アーリーリタイアしてからは、収入がなくなっちゃったので、年金受給開始までのお金を生活防衛資金と言うことにしました。実際は、割増退職金がそれに相当します。割増退職金分は投資せず、それまで資産形成した分が私のリスク資産の運用資金になったわけです。
先日のつみフェス2018で岡本和久さんが、サラリーマン時代はリスク資産で資産形成をし、退職金が入るとそれでバランスが取れる。というような話をされていましたが、まさにそんな感じです。
ただ、この生活防衛資金は目減りして行く運命にあるので、だんだん、もとの「全財産=運用資産」という状態に戻っていくという算段です。ちなみに、余力は残してあるので、余った分は徐々に投資にまわそうとしています。もし、2シグマ以上の暴落でもあれば、リバランス感覚でぽんといくかもしれませんし、愛するドルコスト作戦になるかもしれません。
抑えておきたいこと
いずれにしても、生活防衛資金を持つにせよ持たないにせよ、全財産に占めるリスク資産の比率だけは、抑えておきたいということです。
資産規模が小さいうちは生活防衛資金の影響は大きいですが、資産規模が大きくなってくると、運用資産だけで見ても全財産で見ても、あんまり差がなくなってきます。だんだんリスク資産慣れもしてくるでしょうし、全財産と運用資産に分けて考えるのもめんどうなので、そのうち、「生活防衛資金はあんまり考えないで、全財産で見ればいいか」となっていくのではないか、となんとなく思ってはいますが、まあ、このへんは、人それぞれと言うことでしょうか。
コメント
無リスク資産として、よく個人向け国債があげられますが、利率は0.05%の下限に張り付いています。それよりもネット銀行の定期預金の0.2%のほうが、わずかに勝っていると思うのですが、いかがでしょうか?
投稿: へたろう | 2020年3月 3日 (火) 13時05分
>へたろう様
コメントありがとうございます。この質問、記事に取りあげますね。
今の私の答えは、こうです。
・1000万円までは、ネット銀行の定期預金ないしは楽天銀行の普通金利0.1%で納得する。
・それ以上は、銀行口座を増やさず、ペイオフ対策として個人向け国債
投稿: NightWalker | 2020年3月 3日 (火) 13時10分