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2018年4月10日 (火)

分配金がある資産とない資産

活用世代の新人さんからコメントをいただきました。

質問の内容

  • (分配されていて)配当なしの指数に連動するETF(日本株)と配当込みの指数に連動する投信(外国株)がある場合、両者の間のリバランスをどう考えれば良いか?

というご質問です。

私の場合

これは、あくまで私の場合ですが、今、現在は、

  • 配当込みか否かは、あまり気にしないで、単純にリバランスしている。

です。というか、私は、リスク資産間のリバランスは、よほど極端にずれない限りしてません。

リバランスの目的は、あくまで全体のリスクを一定に保つことです。リスク資産少なめの私の場合、リスク資産と無リスク資産の比率が全体のリスクに与える影響が支配的で、そこにフォーカスしているのです。

資産活用期には、配当込みの指数に連動している方を分配している方に合わせて取り崩して調整しておくと言うことになるのかもしれませんが、めんどくさいですよね。もし、こういうことが気になってしょうがない人の場合は、配当込みか、そうではないかどちらかにそろえておけば良いのではないでしょうか。

今後の考え方について

分配金については、今後、次のようなフェーズで考えています。(あくまで、私の場合です)

<〜年金受給開始まで>

上記「私の場合」の通りです。

<年金受給開始後〜死ぬまで>

  • 外国株もETFにして、リスク資産は全部、分配モードにする。
  • 分配金を使いつつ、リスク配分を変えないようにそれに見合った金額の無リスク資産を使う。
  • 時には取り崩す。同じくリスク資産と無リスク資産の比率は変えない。

どこまで行ってもフォーカスするのは、リスク資産と無リスク資産の比率です。これを1:1にすること。これ以上、難しいことを高齢になった私が考えられるはずがないからです。

割り切ってます。

<私の死後の妻の運用>

  • 単純に分配金を使う。リバランスもしない。
  • 無リスク資産は、普通に使ってもらう。

おそらく、リバランスなんてめんどくさい作業は、妻はやらないと思いますので、これが、楽なのではないかと思うからです。結果、リスク資産の比率が上がりますが、ここは、ムスコたちへの遺産と考えてもらって忘れるように言い伝えたいと、今は考えています。(将来の状況で変わるとは思います)

というわけで、いろいろ、割り切っているのでありました。

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コメント

記事での回答ありがとうございました。

「肝心かなめのリスク資産と無リスク資産の比率を大切にして、あとは”ざっくり”やっていく」まさにカウチポテトスタイルですね!!

私は年金受給までにも、ある程度のリスク資産を取り崩していく予定です。分配金が出るETFは自動的にそれができるので、自分向きかなと思いました。
海外株のETFとなると、現状では1550一択でしょうか。1680は先物、2513は取引数量が伸びず、1657は償還の前歴あり、ですので。
どちらにしても、市場のボラが大きい現状では移行する気になりませんので、マーケットメイク制度の行方をみつつ、秋にどうするか決断したいと思います。

ありがとうございました。

投稿: 活用世代の新人 | 2018年4月10日 (火) 17時26分

>活用世代の新人様
コメントありがとうございます。
現状の国内ETFの問題は、取引量が少ないことです。これは、にわとりと卵の議論でして、制度商品が悪いのか市場参加者に元気がないのか。マーケットメイク制度の改革は、その一つの鍵となると思われます。(なって欲しいと言うべきか)
この辺は、昨日、日興AMさん、東証さんと忌憚のない意見交換をする機会を得ましたので、記事にしますね。

投稿: NightWalker | 2018年4月11日 (水) 12時13分

記事を楽しみにしています。でも、考えてみれば、配当分を必ず分配する投信があれば、それがベストかもしれません。(ETFの経費率が劇的に下がれば別ですが)
「分配を促して、取れる税金はその都度取っておけ」と国税にメールでもしてみましょうか(笑)

投稿: 活用世代の新人 | 2018年4月11日 (水) 18時17分

>活用世代の新人 様
一般の投資家にとってのベストは、配当込み指数に連動するファンドだけにして、定率で取り崩すことです。米国では主流のETFですが、国内では、ここ何年かが正念場なのかもしれません。
もし、旧eMAXISなど、配当なし指数に連動するファンドが、分配を出すようになったら、資産形成世代は、みんな逃げ出して一気に償還になってしまうかもしれませんね(笑)。

投稿: NightWalker | 2018年4月11日 (水) 19時38分

米国の投信が分配金を出すのは、日本と違ってファンド内で発生したインカム・ゲインだけでなく内部で資産を売却したことによるキャピタル・ゲインに対しても課税される税制になっているからのようですね。
ミューチュアルファンドは解約が発生するとそれによって発生したキャピタル・ゲインが全員に分配されることになって税制上ETFよりも不利になるようです。

日本では逆にETFのほうが損ですが、ホールドしている限り税金がかからないと言うのも何か変な気もしますので、もしかしたらいずれは日本でもインカム・ゲインに関しては分配しなくても課税されるようになるのではないでしょうか。

投稿: binboinvest | 2018年4月11日 (水) 23時14分

>binboinvest 様
コメントありがとうございます。
>日本でもインカム・ゲインに関しては分配しなくても課税されるようになるのでは
やるとしたら、分配することをETF同様義務付ける方が素直かもしれません。この場合、インカムゲインを総合課税にするのとセットではないかと考えますが、なってから考えるしかありませんね。いまできることを考えれば良いのではないでしょうか。

投稿: NightWalker | 2018年4月12日 (木) 00時13分

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