実質コストの話 2018
初心者のみなさんを意識して、ジャーナル型ブログの私としては、年に一度は書こう。ということで、実質コストの話です。
投資信託にかかる3つのコスト
投資信託のコストは、大きく3つあります。
- 「買うとき」にかかるコスト
- 「持っているとき」にかかるコスト
- 「売るとき」にかかるコスト
「買うとき」にかかるのが、購入手数料。最近はノーロードが増えました。つみたてNISA制度の必須要項でもあります。
「売るとき」にかかるのが、信託財産留保額。これは、ファンドを売ることによってファンドを持っている人にかかる損失に対するペナルティです。保有者に対する迷惑料ですから、一概にゼロが良いとは言えませんが、では、いくらが妥当なのか、実際、ファンドの売却によって生じた損失がいくらだったのか、この辺がよくわからないのが難点ではあります。
そして、長期投資でもっとも問題になるのが、「持っているとき」にかかるお金です。何しろ、せっかくリスクを取って保有しているのに、マーケットリスク以外の理由で、どんどん目減りして行っちゃうわけですから。
「持っているとき」にかかるお金には2つある
「 持っているとき」にかかるお金には、大きく、2つあります。
- 信託報酬(運用の手間賃)
- 信託報酬以外の費用(運用にかかった実費)
後者も合わせた持っているときにかかる全部のコストのことを便宜上、「実質コスト」と呼んでいるのですね。
つみたてNISAで、信託報酬はかなり注目を浴びていますが、後者も重要です。しかも後者は実際運用してみないと、いくらかかるかわからない実費なので、やっかいです。「隠れコスト」と揶揄する方もいらっしゃいます。
では、どこを見ればわかるのでしょうか。
どこを見るとわかるか?
それは、運用報告書を見るとわかります。
投信ブロガーが選ぶFund of the yearでも人気の「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の運用報告書で見てみましょう。
ここの2Pを見て下さい。
ここに
- 信託報酬 0.215%
と書いてあります。各社の取り分も書いてあります。しかし、続きがありますよね。
- 売買委託手数料 0.007%
- 有価証券取引税 0.020%
- その他費用 0.073%
これら信託報酬以外の費用の合計は、0.100%。
そして、全部合わせた実質コストは、0.315%になります。
信託報酬がかなり小さくなって来た昨今では、後者の占める割合がけっこう大きくなっています。
みなさんも、ぜひ、ご自身が保有するファンドの運用報告書を一回くらいは見てくださいね。新しくできたばかりのファンドだとまだ運用報告書がないので、わかりませんので、ドキドキしながら?待つしかありません。
それにしても、このネタ、毎年同じことを書いても、毎年書き方が変わるから我ながら不思議です。
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