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2018年2月24日 (土)

インデックスファンドの心技体の話

テレビは、オリンピックしかやっていないような気がしてしまう今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。そんなある日、ふと思い出したのが、いまどき誰もほとんど使わない「心技体」ということば。これ、インデックスファンドの運用会社にもあるよね、というお話です。

インデックスファンドを運用する会社の心技体ってなんでしょうか?考えてみました。

心 心意気

これは、コストの低いインデックスファンドを作るという姿勢です。また、販路ではなく投信を買う人が真のお客さまであるという認識があるかどうか。同じファンドを1物2価とか3価で売っている運用会社さんにはよく考えていただきたいところです。

技 運用能力

これは、ずばり、運用力。市場のちょっとした乱高下に耐えられない、とか、ファンドを運用開始したばかりで運用規模が小さいから安定しない(種銭を確保して安定させてから売ればいい)。こんな言い訳は、できれば聞きたくないわけです。

体 コストを支える経営体力

現在の日本では、超ローコストを支えるに足る資産総額を持つインデックスのマザーは、GPIFくらいしかないのではないかと思われます。

最近の超ローコスト競争に対して、批判的な運用会社の経営者もいるでしょう。他で儲かっている原資を使って、ローコストファンドを立ち上げるのはずるい、というわけです。でも、これも経営努力の一環と私は思っています。

ニッポンの運用にエール

この3拍子が揃っている会社はどこか。米国には、バンガードがあります。しかし、そのバンガードの姿勢も、こと日本に限っては、私は、残念な思いをしています。

  • 間接販売に頼り、直販しない。(理由はコスト)
  • ウェルズリーインカムファンドを売るのを止めた。

日本のインデックスファンドは、10年前に比べれば格段に進歩しましたが、今は、10年前にも存在した確定拠出年金専用ファンド水準の商品を「しぶしぶ」一般売りし始めたレベルに過ぎません。

というわけで、私としては、今は、まだまだだけれどニッポンの運用会社を応援したい。

人口などのボリュームでは、米国、中国に負ける我が国。一丸となるしかありません。私が最近思うのは、GPIFのマザーの民間販売です。これやってくれたら、世界一に近くなると思うんですけどね。

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コメント

GPIFマザーファンドの民間発売、この発想は素晴らしいですね!
規模感、継続性の心配なしに、安心してほったらかし投資ができます!

いつも楽しくブログ拝見しています!

投稿: おむすびエビフライ | 2018年2月24日 (土) 00時40分

>おむすびエビフライ様
コメントありがとうございます。
監督省庁の監視の下、GPIFの運用を「土管サービス」化みたいな。実際、このくらいやらないと、世界に負けちゃうと思うんですよ。

投稿: NightWalker | 2018年2月24日 (土) 10時45分

GPIFは野村や三井住友トラストなどの運用会社に委託しているはずなのですが
GPIFがマザーファンド保有しているのでしょうか。
各社がGPIF専用にマザーファンドを作っているのですかね?
同じ運用会社内でも同じ指数に連動する複数のマザーファンドを持っているようなのは、ファンドの名前に「(B号)」などとついていることからも想像できますが…

投稿: binboinvest | 2018年2月24日 (土) 14時32分

>binboinvest様
コメントありがとうございます。
実運用は民間委託されていると思うんですが、実体はどうなんでしょうね。マザーの統廃合は進んで欲しいですが、民間金融機関同士の綱引きだとなかなか進まなさそうです。

投稿: NightWalker | 2018年2月24日 (土) 15時24分

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