不労所得という言葉
ブログを続けていて、やたらと使う言葉(信託報酬とかコストとかコストとか)がある一方で、使ってない言葉もあります。たとえば、「不労所得」。カン・チュンドさんのエントリーを読んでいて気が付きました。
なんで使わなかったかというと、「不労所得」って言う言葉に、なんとなく違和感を持っていたからです。
その1 株式投資の原資は、労働から生まれたもの
今でこそ、私は働いてはいませんが、私の株式投資の原資は、労働から生まれたものです。また、私にとって、株式投資とは、労働者が労働者であると同時に企業のオーナーになることで、その利益を奪い返す行為でもありました。海外の企業にも投資していますから、そこからも返してもらってます。いわば、「お金は奪い返して増やしなさい」だったのです。これは、ある種の労働の延長線上にあるという意識が私にはあります。
その2 株式投資のスタイルを確立するのには労力がかかっている
今でこそ、ほとんど何も考えてはいない私の投資スタイルですが、それでも、私がこの投資スタイルに行き着くには、時間とコストと勉強と経験という名の試行錯誤が、それなりに詰まっているのです。ざくっと20年。いまだ思考中です。
経営者の最も重要な仕事のひとつに「お金が儲かる仕組みを作る」というのがあります。まさにこれ。この一見、何もしない投資も、そういう意味では、ある種の労働の対価なのです。
その3 お金は今日も社会に貢献している
投資したお金というのは、めぐりめぐって社会に還元されています。インデックスとは言えど、わずかではありますが、社会貢献しているはずです。お金自体は働いているのです。
以上、今回は、多少、言い訳めいた話でした。
株式投資は、「不労」という言葉が持つ不健全な印象とは逆に、社会に必要不可欠で健全なものです。しかも誰にでも可能なんです。我々は、そういう国に住んでいます。
コメント
不労所得が忌み嫌われるのは、江戸時代の米本位経済の名残ではないでしょうか。
とにかく、米作って売らなければ経済が成り立たない。
米を作るには多くの労働力が必要で、まともに動ける奴は、全て労働に回すしかない。
人々を労働に駆り立てるために、労働=美徳と洗脳した。
そんなところではないでしょうか。
投稿: 見知らぬ男 | 2018年2月10日 (土) 23時55分
>見知らぬ男様
コメントありがとうございます。
「働かざる者食うべからず」は昔のソ連?、もっと遡って、マルティンルターの宗教改革でも労働を美徳としたわけですから、万国共通の考え方ではないでしょうか。
投稿: NightWalker | 2018年2月11日 (日) 02時05分
ちょっと的外れでしたか。すみません。
投稿: 見知らぬ男 | 2018年2月11日 (日) 14時10分