数字を見るときの二つの原則 2018
よく、「日経平均、大幅安 ○,○○○円超」「GPIF ○○兆円の損失!」なんて、見出しを見かけますよね。年に1回くらいは、書いていますが、数字の見方の話です。
結論を書くと、こういう場合の株価の変動は、パーセントで見るべきです。株価が、5,000円の時の1,000円と20,000円の時の1,000円では、全く意味が異なるわけです。こういう書き方は、やめた方が良いと昔から言われていますが、メディアの表現方法は、なおりません。で、これを逆手にとって、私が取っている数字の見方の原則があります。
原則その1 「絶対額」と「比率」の法則
(1)絶対額で書いてあったら、比率(パーセンテージ)で考える。
(2)比率で書いてあったら、絶対額で考える。
と言うものです。
仕事でも役に立つ考え方なのですが、何か、セールスを受けたときにも、応用が利きます。
たとえば、100万円の投資信託を持っていて、信託報酬率が1%だったら、年1万円も払わなければいけない、げげっ、というわけです。
原則その2 「月々いくら」と「全部でいくら」
(1)「月々いくら」と書いてあったら、「全部でいくら」と考える。
(2)「全部でいくら」と書いてあったら、「月々いくら」と考える。
過去に書いたエントリーでは、車の例を書きました。(数字を見る角度)
これも、セールス対応で応用が利きます。典型的なのが、保険。
「月々たったの5,000円」と書いてあったら、もし30年加入してたら、180万円。3%で運用したら、291万円。
こう考えれば、蓄財に回そうかな、という発想も出てきます。
余談
金融に限らず、事実を錯覚しないで中立の立場で把握するということは大切ですが、むずかしいことです。わたしもよく勘違いしてたりします。ちなみに、新聞の見方として、ムスコたちによく言っているのは、「1面トップの記事ではなく、すみの方にある記事を探せ」「自分だったら、どの記事をトップにする?」です。
<ご参考エントリー>
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