オーバー60からの投資
前回エントリーでは、投資未経験者のアラフィフ投資デビューは、おおまけにまけて、つみたてNISA(イメージ)ならなんとか、と言う話を書きました。では、オーバー60世代ではどうでしょうか。
結論その1 オーバー60からの投資
私の考えは、
- オーバー60世代からの投資デビューはやめといた方が良い。
- 個人向け国債だけでいい。
です。
正直、これまで投資を勉強してこなかったのは、縁がなかった、のです。
これをお読みの方の中には、おとうさん、おかあさんが、対象世代という方も多いかもしれません。その場合、突然、あやしいことを言い出さないか、時々会話しておくのが、親孝行の一つではないかという気がします。私も、10年ぐらい前に、母が、グロソブ買っててびっくりして、当時、良いバランスファンドもなく小さなポートフォリオを作ってはみたのですが、まったく母には理解できず、結局、整理した、ということがありました。
個人向け国債は、高い信用と流動性がある、今後の利上げに対する耐性がある、などに加えて、分別管理で守られるので、預金保護の上限金額を考えなくていい、という利点もあります。銀行にあまりたくさんのお金を預けておかないことで、余計な勧誘も避けられます。
投資以外の何かに時間を使った方が、はるかに有意義ではないでしょうか。私もすでにそうですが、シニアになるとどうしても記憶力、作業の生産性が落ちます。老いるとは、新しい何かを始めることではなく、やらない何かを決め、残った何かに集中することなのですし。
(もちろん、人生の使い途は、人それぞれ、自由です。)
結論その2 退職金の使い途
ぱーっと使うのもいいですが、
- 年金受給開始までの生活費に充てる。
と言う考え方はどうでしょうか。私も、早期退職制度を利用するに当たって、そういう考え方でアーリーリタイアを決断しました。
もし、それで余裕ができれば、退職金を年金繰り下げ受給の原資にすることもできます。月0.7%ずつ受給額が増えるというのは、下手な投資より、はるかに確実で効率の良い「長生きリスク」対策になります。
個人的には、いまどき、退職金で、豪華客船で世界一周旅行に行く(発想自体が古い)とか、リゾートマンションを買って移住するというのはないよなー、とは思います。
(もちろん、お金の使い途は、人それぞれ、自由です)
おまけ 繰り下げ受給の注意点
繰り下げ受給には、ちょっとした注意点があります。
年の差婚の場合が悩みどころ。我が家も妻の方が5歳下で、永らく専業主婦の期間がありましたから、妻自身の厚生年金の額は小さく、私の遺族年金が支えとなります。(私の死後の妻の年金 = 遺族厚生年金 + 妻の老齢基礎年金 のはず)
となると、
- 私は繰り下げず加給年金はまるまるもらう。
- 妻の老齢基礎年金は繰り下げる。(私の死後の年金を確保)
の方が、良いかもしれません。検討中です。年金制度は良くできすぎていて複雑です。
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