“税金ゼロ"の資産運用革命 つみたてNISA、イデコで超効率投資
日経新聞のキアヌ・リーブスこと、心の盟友、田村正之さんから、ご献本いただきました。
全部入りのお得な一冊
本書をひとことで言いますと、
全部入りの一冊
です。
つみたてNISA、iDeCo、退職時のお得な節税方法、そして、投資の基本事項、などなど、今、気になる情報が、とにかく広く取りあげられています。しかも、実際にどう使うとお得なのかというところに焦点が置かれていて、けっこう深く書き込まれています。最新田村ノウハウがいっぱい詰まった、まさに実用書。老後資金作りの分野での田村さんの広くて深い知見が炸裂した一冊。オススメです。
当ブログは、あまり取りあげていませんが、国民年金基金についても書かれています。自営業の方や、ストロング・アーリーリタイアして厚生年金の積み上げが足りない方には、iDeCoよりも、(繰り下げ受給はできないものの)終身年金も選べる国民年金基金の方がオススメなこともあります。
金融リテラシーがあんまりないなとお感じの方には、もちろん、よく知ってるよというみなさんでも、これらの知識を棚卸しすることができます。税制はややっこしいですからね。私も本書を読みながら「あーそうだった」「あ、そうだったのか」とうなずくことが何度もありました。
有益な図表がたくさん!
本書のもう一つの特徴は、有益な図表がたくさんあることです。
個人的には、バブル崩壊後からのGPIFの運用シミュレーションの図に、おおっときました。GPIFの基本ポートフォリオは、平成26年秋に変更になっているのですが、旧資産配分と新資産配分でパフォーマンス比較をしているグラフ。これを見ると、債券比率がいかに重要なファクターであるかがよくわかります。
おまけ情報
そんな、たくさんの図表が特徴の本書ですが、1カ所だけ、図にちょっとした誤植がありました。(p35 図表1-7)インデックスとアクティブのパフォーマンス比較で、アクティブの方が成績が良いという図になってました。
もちろん、インデックスの方がアクティブの平均より成績が良かったのです。文章と絵と私の脳内常識が一致しなかったため、田村さんに確認したところ、やっぱり、誤植とのこと。
もう、買った方は、読み替えてあげてください。隣に購入された方がいらっしゃったら、教えてあげてくださいませ。
なお、本件に関しては、田村さんへの励ましのコメントのみ受け付けます(笑)。
コメント
私も(p35 図表1-7)インデックスとアクティブのパフォーマンス比較は明らかに誤植だと思い、調べようと思った矢先に、こちらのブログを拝見して納得致しました、著者にも確認されたとのこと、有意義な情報をありがとうございます。無駄な時間を浪費せずにすみました。
田村さんの著書は、投資を本格的に始めた頃から私の投資バイブル本の一つで、新聞や雑誌の記事執筆者欄に田村正之の署名が有ると安心して読めます。
その為、今回の誤植はどう見ても本文と図表が一致しておらず、私の理解が及ばない意図が何かしらあるのこと困惑していました。
日本経済新聞出版社の校正部門はしっかりして頂きたいものです。
投稿: | 2018年3月15日 (木) 07時17分
>?様
コメントありがとうございます。
田村さんの主張は顧客目線で安定していて安心ですよね。
修正情報、お役に立ててよかったです。
投稿: NightWalker | 2018年3月15日 (木) 09時28分