公的年金を70歳を超えて受給開始するとさらに増額?
日経さんです。
受給開始70歳超でさらに年金受給増額
現状は、
- 受給開始を繰り下げると年金額が月0.7%ずつ増える。
- ただし、70歳までで増額は打ち止め。
今回の検討は、
- さらに、75歳〜80歳まで伸ばした場合も増額されるようにする。
- 増額率は、月0.7%よりも高い上乗せ率にする。
という話のようです。
老後不安を解消する基本的な考え方
老後不安を解消する正攻法は、次の3点になります。(ご参考エントリー:年金制度の改革に対する腹づもりを整理してみる)
- できる限り繰り下げて、たくさん受給する。(ただし、マクロ経済スライドによる実質受給額の目減り分があるので、その分の穴埋め的な性格もあるはず)
- 厚生年金に長くたくさん入る。(夫婦なら、共働き(もちろん厚生年金に加入して)の期間を長くする)
- 長く働く。
今回の政府の検討は、1番目のオプションを大きく拡充しましょう、3番目についても検討しちゃいましょう、という話みたいです。人生百年時代。着々と計画が進行しているようです。
この制度改革のポイントは、選択制であることです。何歳からもらうのが良いかは、人によって、もう、全然違います。遺族年金の金額の計算(これけっこう重要)などを含めたシミュレーションが必要で、自分で計算できない人はFPさんに計算してもらってもいいかもしれませんね。
しかし、こう考えると、年金不安のために投資はしなくてもいいような気もしますね。
ちょっとした幸せ資金作り
ちなみに、私は、アラフォーの頃、老後に向けた資産形成を始めましたが、それは、「老後の余裕資金作り」であって、「老後資金作り」ではありませんでした。いわば、老後のちょっとした幸せ資金作りのためなんです。だからこそ、リスク資産に資金を投入できるというわけです。
当時から、「老後のお金が不足するから投資をする」と言う考え方、いやセールストークにうさんくささを感じていたんですね。なので、基本は、老後資金は、「投資ではなく働いて作る」と考えていました。
ただ、途中で、一生分働ききるという状況が待っていたのは、神のみぞ知るでしたが。
やたら暗い未来ばかりを語る人は、やたら楽観的なことを語る人と同様に、何か思惑があるのだろうと疑うべきなのかなあ。不幸な未来の話ばっかり、聴いていたり、考えていると、ほんとに不幸になっちゃいますからね。
私も予期せぬアーリーリタイアを選択することになりましたが、なにはともあれ、前向きに考えて、今日も楽しく生きています。
ご参考エントリー
コメント
繰り下げている期間は年金の支払い免除、所得税と住民税も免除というのなら検討もします。
しかし、多分、繰り下げている期間はきっちりと支払わなければならないのでやってられないです。
私は、どんなに資産に余裕があっても60歳で退職。
65歳から支給受ける予定です。
余裕資金は投資に振り向けて、自分で増やしていこうと考えています。
投稿: 見知らぬ男 | 2018年1月20日 (土) 07時23分
見知らぬ男様
コメントありがとうございます。
年金は60歳から受給することもできます。個人個人の考え方で選択すれば良いと思います。ただ、高齢になってからのリスク資産運用は、ものすごく難しいというのは、あります。母を見ていてわかったのですが、後期高齢者くらいになると、資産運用どころか、月々の収支の計算すらできなくなりますから。
投稿: NightWalker | 2018年1月20日 (土) 14時21分