「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント」を久しぶりに読み返してみる
久しぶりに、当ブログの原点とも言える「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント」を読んでみました。本書は、2006年4月発刊。もう11年も前の本です。今となっては廃刊です。
7つの智恵
本書は、金融リテラシーを7つの智恵として整理しています。
第1の智恵 「トレーディング(短期売買)」から「インベストメント(長期投資)」へ
第2の智恵 「アルファ戦略」と「ベータ戦略」
第3の智恵 「複利効果」と「時間分散」
第4の智恵 「ポートフォリオ理論」
第5の智恵 「持ち家プレミアム」
第6の智恵 「国際分散投資」
第7の智恵 「運用ポリシーとリバランス」
基本のキーワードが、出揃ってます。
当ブログをお読みの方には、投資初心者の方も多いと思います。難しいことを知らなくてもできちゃうのが、インデックス投資ですけど、上記の言葉くらいは、なんとなくで良いので知ってて欲しいなあ。
「ベータ戦略」は、最近、この界隈で聞かなくなりました。思いっきりすっとばして言うと、インデックスファンドを買うことであります。
「持ち家プレミアム」も、最近、あまり議論に上らない言葉です。持ち家するより借りた方が金融リテラシー上はお得という話ですが、まあ、家に限らず、高額の耐久消費財の購入は、資産形成上は、マイナスですよ、ということです。あたりまえと言っちゃあ、あたりまえ。
11年経っての私の感想
あらためて感じたのは、もっとも難しいのは、続けること。本書が推奨するようなインベストメントを、10年、20年、いや30年と継続できるかどうかです。
日本では、実践できた庶民は、あんまりいないはずです。国際分散投資でベータ戦略を庶民が簡単に選択できるようになったのは、ネット証券ができた後、21世紀になってからのこと。インデックスファンドの信託報酬率が、10年前の米国水準になったのも2−3年前のことです。
私も含めた実践者の顛末がわかるのは、まだまだ、これからです。
余談
先日、ムスコ2号が運用に興味を持ったという話を書きました(こちら)。後で、なんで興味を持ったのか聞いてみたところ、我が家に転がってた本書をちらっと読んだからだったそうです。で、私も久しぶりに読み返してみたというわけでした。
コメント
電子書籍と違うところはこういう、セレンディピティがあるところですね
ふと本棚を見て、そういえば昔読んだなぁ・・・と手に取るというようなことも、電子書籍ではなかったかもしれません。
投稿: binboinvest | 2017年12月 5日 (火) 19時47分
binboinvest 様
コメントありがとうございます。
電子書籍は、隠れた古き名著みたいなのが電子化されたなかったり、古本や貸本の流通形態としては、もう一声だったり、という点もありますので、リアル書籍とは共存しそうですね。
投稿: NightWalker | 2017年12月 6日 (水) 09時20分