ポートフォリオは全金融資産で見てみようの巻
ときどき書いているのですが、「ポートフォリオは全金融資産で見てみよう」というタイトル通りのお話しです。
前提
本エントリーでいう、全金融資産は、
- 生活防衛資金も含めた文字通りの全金融資産
- 自己資本(自分自身をマネー生産装置と考えた時の価値)や自宅は除く
とします。
エヌ氏とエム氏のお話
1000万円の金融資産をお持ちのエヌ氏とエム氏がいます。
(1)エヌ氏
- 600万円 生活防衛資金含む貯金(キャッシュ)
- 400万円、全部株式(リスク(σ)=20% 期待リターン=6%)
(2)エム氏
- 200万円 生活防衛資金含む貯金(キャッシュ)
- 800万円 全部バランスファンド(リスク(σ)=10% 期待リターン=3%)
どちらが、リスキー?
さて、どちらが、リスクを取っているでしょうか?
リスク資産の配分に着眼すれば、全部株式のエヌ氏の方がリスキー? いやいや、全部バランスファンドとは言え、全金融資産の80%も突っ込んでいるエム氏の方が、リスキーにも見えますね。
・・・計算して見ましょう。加重平均を取ると、(キャッシュはリスク(σ)=0% 期待リターン=0%とします)
(1)エヌ氏 リスク 8% 期待リターン2.4%
(2)エム氏 リスク 8% 期待リターン2.4%
あれ、リスクも期待リターンも同じじゃないですか。(というか、鉛筆を舐めて、上記の例では、計算上、同じになるような配分にしました(^^;)。)
非常に、都合の良い計算例を挙げましたが、どっちが正解かという話をしたかったわけではなく、一度は、全金融資産を棚卸しして、全体としてのリスクを見てみましょう、という話でした。私は、このことの重要性をリーマンショックを通じて、体感しました。
でも、どうしても選べといわれたら、私は、エヌ氏かな。株式、好きなんですよね。つまり、ポートフォリオは、趣味も影響すると言うことでもあります。
↓関係ないけどエヌ氏
最後にひと言。
何はなくともキャッシュ比率
それでは、みなさん、良い航海を。
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