長期保有できたファンドが、そういえば、なかった
長期投資の課題は、リスクの取り過ぎなどが主としてあげられますが、忘れてはならないのが商品の問題。
つみたてNISAは、非課税期間20年ですが、そういえば、私、20年以上持つことができたファンドは、ありませんでした。
理由は3つあります
その1 信託報酬の競合力低下
長期投資の最重要ファクターの一つが、保有コストです。より低コストのファンドは,出てきていますが、あくまで、新商品。我が国の金融機関のしきたりでは、古いファンドは見捨てられる運命にあります。
私の場合だと、さわかみファンド、中央三井外国株式インデックスファンドなどが、時代について行けなかったファンドたちです。
その2 償還
これは、私の場合は、今をときめくレオスの鞍馬天狗ですね。(実際は、償還前に売却しました。)
その3 販売終了
償還されたわけでもないのに、販路がたたれたケース。
これは、私の場合で言えば、マネックス証券で扱っているウェルズリーインカムファンド。1970年設定の由緒正しいファンドだったのに、今月で販売終了と相成りました。
望まれる長期投資家にとっての顧客本位
長期投資家にとっての顧客本位、最重要事項のひとつが、真の長寿ファンドを売ってくれることです。
- 信託報酬率を時代に合わせて低減していくこと
- 償還しないこと
- 売るのを止めないこと
- 長期に適した分散ファンド
たった、これだけなんですけどね。なかったんですよ、そういうファンド。
大丈夫なのか、つみたてNISAの20年。
実は、つみたてNISAに期待している副次効果は、こういうファンドを創出する土壌になってくれないか?ということでもあります。私は、人生の岐路でアーリーリタイアという道を選ぶような自由を愛する人ですが、ここばかりは、規制の力を借りないとダメなのかな、と言う気もしています。
私がスイッチング非課税を望む理由は、ダメファンドを淘汰しやすくしてほしい、ということでもあるのです。
コメント
インデックス投資ナイトなどでは少しだけご挨拶を致した者です。
私も何だかんだでバイアンドホールドと志した者ですが、浮気性ですね。
ただ最近の値下げ合戦のお陰で新規でその当時のコストメリットのあるファンドを買う場合はあっても、一度買ったファンドは今まで以上にお付き合いできそうですね。
ただ、保有一覧の数は増えそうですが(^_^;)
通りすがり、失礼しました!
投稿: かんぽっくり | 2017年11月22日 (水) 23時00分
かんぼっくり様
コメントありがとうございます。
浮気性(笑)。
2000年代前半までの投信事情と、後半以降では大きく変わっていて、私でいえば、SMTグローバル株式、1306あたりの信託報酬ゾーンだと、買い換えメリットはなく、一生持ってそうな気がします。
投稿: NightWalker | 2017年11月22日 (水) 23時08分
初めまして。この記事を読んで確かに・・・。と思ってしまいました。
投資信託を買い始めて9年目になるんですけど、
今まで先進国・新興国を買ってきたのですが、同じ商品を
ずっと続けていないことに気づきました。
そして今年の信託報酬下げ合戦。今後どうなるか楽しみでもあり不安ですね。
投稿: taka | 2017年11月23日 (木) 21時25分
taka様
コメントありがとうございます。
既存のファンドの信託報酬を値下げする風土が定着すれば、そうはならないんですけどね。
投稿: NightWalker | 2017年11月24日 (金) 08時24分