アーリーリタイアと資産のダウンシフト
当ブログで、ダウンシフトというと、リタイアして、それまでの、ばりばり働く生活から、ゆっくり生きていく生活スタイルへの変更を指すことが多いですが、今回のエントリーでは、資産の減速について考えてみます。
一般的な話
資産形成の目的が、リタイア後の生活を支えるということに主眼を置いていた場合、年齢とともに、リスク資産の比率を減らしていく、というコントロール方法が、下記の本などで、紹介されています。100ー年齢が、その年齢における適切なリスク資産比率だという考え方で、一般的に高く支持されている方法論だと思います。
で、私の場合、実際はどうだったのか?
これまで、資産のダウンシフト=リスク資産比率の低下は、大きく、二つの局面がありました。
その1 株暴落でリスク資産比率が低下
大きかったのは、リーマンショック。結果、リスク資産の比率は減りました。
その時に見直したのは、全財産の棚卸しです。ほったらかしにしていた給与天引きの貯金等を合算して、トータルでリスク管理をしだしたのはこのときからです。けがの功名で、リーマンショック後の比率が、自分にとって、ちょうどよかった、ということに気が付くことができました。
その2 退職金でリスク資産比率が低下
アーリーリタイア時、早期退職で優遇退職金をもらいました。あたりまえですが、これが、大きく、リスク資産の比率を低下させました。(ただし、毎月公開しているポートフォリオでは、その分を差し引いています。)
私の場合は、自動的にダウンシフトしちゃったけど・・・
私の場合に共通するのは、意図的にダウンシフトはしないで、運用人生をやり過ごして来てしまったこと。
上記のような事情で、結果的に、
(1)収入がなくなる5〜10年前に、1段減速
(2)収入がなくなったときに、もう1段減速
となりました。
この間、リバランスとお金が必要という理由以外で資産を売却はしていません。
普通は、資産を売らないとダウンシフト=リスク資産比率の低下はできないと思うのですが、私の場合は、売らなかったけど、なんだかうまいタイミングで自動的にダウンシフトしちゃったんです。今にして思うと、ラッキーとしか言いようがありません。(ホントは、リーマンショック前にダウンシフトできていれば、すごかったんですけど、それは、無い物ねだりと言うことで)
現役時代にリスクが大きめに取れるのは、仮に暴落があっても、リカバーできる収入源と時間があるから。
このことの大切さは、突然アーリーリタイアすることになった今、かえって実感できるようになった気がしています。
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