アーリーリタイアと過去の話
アーリーリタイアしてから、ちょっとだけ意識していることがあります。それは、過去のことはあんまり話さない、ということ。
今、自分が何ができるか?
たまには、話してみたりもしますが、あんまり話さない。過去のことは思い出したくないというのではなく、話をしてみても仕方がない、という意味合いです。
やはり、大事なのは、「今、自分が何ができるか?」ということなんですよね。
会社を辞めたとき、人生経験もかねて、再就職支援会社に行ってました。そこには、大企業の管理職だったとおぼしき人もたくさんいて、ときに、とてもありがたいお話しをされていました。あまりにありがたかったため、どんな話だったかさっぱり思い出せないほどでした。
つまり、いわゆる過去の栄光なんです。
「過去、私はこんなにえらくて指導的な立場にいた。その経験から言えば、君はこうすべきだ」的な話を聞くのは、ご多分に漏れず、私も苦手です。
仕事以外の自己承認欲求を満たす手段を持っていた方が楽しい
私が、会社を辞めて残った人脈は、仕事関係は大学の同窓つながりの数名だけで、それ以外は、ものの見事に、仕事関係以外の人たちです。これには、私自身もびっくりしました。会社なんてそんなもんだったんです。
残った人脈での私の価値は、過去の会社での価値とは、もちろんまったく違います。
誰しも自己承認欲求とか自己実現欲求というものがありますが、特にアーリーリタイアするひとは、仕事以外に自己承認欲求を満たす「場」とか「手段」とか「キャラ」を持っておいた方が楽しそうです。以前、マズローの話をしましたが、リタイア後、退屈するのかしないのか、とも関係があります。
<ご参考エントリー>
アーリーリタイア(セミリタイア)は、サラリーマンを卒業して自由業になること、みたいな話を時々していますが、それとも、ちょっと関係があるのかもしれません。
コメント
ありがたいお話というのは「私が○○の時はこうだった」のような、それこそ承認欲求を満たすための話題だから煙たがられるわけで、「こうしたらどうなった」という因果論的な話ならばむしろ歓迎されるような気がしますねぇ。
自分もそういうネタを求めてこのブログにお邪魔してる節がありますし(笑)
投資家は過去の相場から学んで取引をすると言いますし、こと投資に関しては過去の話をするというのも良いかもしれません。
投稿: 成と | 2017年10月30日 (月) 06時49分
成と様
コメントありがとうございます。
>「こうしたらどうなった」という因果論的な話ならばむしろ歓迎
おお、するどい。そこには、自己責任の「今」があるからなんでしょうね。
投稿: NightWalker | 2017年10月30日 (月) 10時51分