リバランスと利益確定
相場好調の中、「利益確定」と言う言葉が踊ることが多くなりました。ただ、私が考える長期投資のスタイルでは、利益確定というより、あくまで、リバランスです。
リバランスと利益確定
リバランスとは、資産全体のリスク資産の割合を適時調整することです。私が、長期投資を始めた頃の最大の発見、キモ中のキモが「リバランスという智恵」でした。
- リバランスしたら、結果として利益確定された。
ということであって、
- 利益確定したら、思わずリバランスされた。
ではないのです。
直観で利益確定すると?
投資は、それぞれのスタイルなので、どんなやり方でも良いとは思いますが、私自身は、もう、10年以上も前から、「利益確定」という発想で売ることはしなくなりました。
私としては、直観で利益確定すると「もうはまだなり、まだはもうなり」で、稲妻のきらめく時を逃してしまったとき、後悔しがち(=全体のパフォーマンスに大きな悪影響を与える)という、先人の知恵から、ルールでリスク制御する方法を選んでいます。これは、資産形成期、資産活用期に共通したスタンスです。
<ご参考エントリー>
ついでに損切りについて
ちなみに、損切りというのがあります。値下がりした銘柄に見切りを付け売ってしまうことですが、分散投資の場合は、基本は、減ってしまった資産クラスは、買い足すことになるので、損切りは存在しません。
もし、あるとするなら、「資産配分を変更したら、ある資産クラスを全部売ることになった」というケースで、損切りみたいな状態になることがあるかもしれません。ただ、その「ある資産クラス」に利益が出ていると、資産配分の変更は利益確定になりますね。
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