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2017年10月23日 (月)

職場つみたてNISA

金融庁の「つみたてNISA Meetup in 東京」(つみップ)に参加してきました。その時のテーマが表題の「職場つみたてNISA」。

職場つみたてNISAとは

ひと言で言えば、職域での「つみたてNISA」の斡旋です。会社が、職場つみたてNISAの取扱金融機関と連携して、給与天引きで、つみたてNISAを利用する制度です。

ポイントは、職場つみたてNISAの「取扱金融機関」の募集要件が、かなり「ゆるい」ところ。

  • 職員に対して、金融・投資教育を提供すること
  • フィデューシャリー・デューティー宣言をしていること

これだけです。手を挙げるかどうかは別にして、ネット証券だって、オーケー。

これまで、政府のこの種の制度で、やたら、規制があったことに対する、金融庁自身のアンチテーゼにもなっています。

実は、職場積立NISAは、今までもあったそうです。(野村証券さんが説明してました)しかし、あまりにも認知度が低く、普及していないとのことでした。私もその存在を全く知りませんでした。

つみップの場で、私が、質問(提案)してきたこと

つみップの場で、私が、質問(提案)してきたことは、次の2点です。

  • 会社の福利厚生のメニューに「つみたてNISA支援金」を加えてもらうよう、取扱金融機関さんに営業してもらってはどうか?
  • (率先垂範で、まず、金融庁で導入すると言うことだったので)金融庁さんでの「つみたてNISA」普及度合いは?→今後アンケートを採るなどして把握していきたい。

1番目は、持ち株会のような会社が出す数%の支援金に相当するものがあれば、少しは利用者が増えるのではないか?という提案です。ノーロードどころか、マイナスロード。出席されていた野村證券の方には、懇親会の時にも、強くお願いしてみました。

また、金融庁の職員が、広く使っているというのは、ある種の安心感をもたらすのではないでしょうか。持ち株会と違って、インサイダーの心配はないのです。

山崎元さんも前言撤回

今回、面白かったのは、出席かなわず、代わりに届いた山崎元さんのビデオレター。

山崎元さんは、当初、職域NISAに批判的な立場でした。理由は明解。職域販売にかこつけて、日本の99%を占めるトンデモない投信を売りつけられるのではないか、という懸念からです。しかし、金融庁が登録商品を大きく絞ったことで、その懸念は霧散。むしろ、つみたてNISAを投資教育のためのツールとして広げていく上で、職域販売は有効ではないかとお考えのようです。

普及に必要なこと

私見ですが、普及の鍵になるのは、次の二つではないでしょうか?

  • 口コミ(成功体験の小さな共有)
  • 草の根活動(例:おつとめの会社に提案する等)

金融庁が、ここまで、庶民側に近付いて制度の普及を推進していることは、今までにないことで、なんとか成功体験を持って欲しいと願っています。ここで成功すれば、政府と庶民が良いWin-Winの関係を築くための試金石になるような気もするのです。

斜に構えて、制度の普及を批判する人は多いです。登壇していた有識者の方々も、なんだか、懐疑的でした。

私としては、それをぶっとばしたい。

インデックスファンドの積立をすでにやっているみなさん。つみたて投資のアーリーアダプタであるみなさんが、成功の鍵のひとつを握っています。

今後のつみップ

「つみたてNISA Meetup」は、東京以外の場所でも、順次、開催予定となっています。

そして、次回の東京つみップは、なんと、女性限定。

女性のみなさん、ぜひ、参加をご検討されてはいかがでしょうか? 11/17と聞いています。

ご参考エントリー

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