アーリーリタイアするって、「もったいない」の?
アーリーリタイアしたという話で出て来るひと言の一つが、「えー、もったいない」です。
なんで、もったいないのか?というと、「ステータスを失う」、「その後の収入を失う」、この2つの観点からです。
もったいない、その1 ステータスを失う
サラリーマン=定期収入がある人は、社会的な信用を得やすいです。ましてや、肩書きがある人だったりすると、「なんで、肩書きを捨てるの?」となるわけです。象徴的なのがカードの審査。
私の場合は、どうせ、いつかは、サラリーマンというステータスはなくなるんだから、それが早いか、遅いかの違いに過ぎない、という考え方でした。というか、そもそも、私、権威というのに縛られた判断をする人に対しては、相づちを打つふりをしながら、内心、滑稽だな、と思う方だったんですね。自由派なんです。
もったいない、その2 その後の収入を失う
サラリーマンの収入カーブは、アラフィフをピークに設計されています。公的年金や企業年金も、50代に、最後の一押し分が積み上がります。たしかに、長く勤めることで元が取れ、たとえば、40くらいで辞めてしまうと、それまでの自分の貢献は、そのときのシニア社員の肥やしに過ぎなかった、というところはあります。
私の場合は、オーバー50のサラリーマン卒業で、リタイアで早期退職優遇制度もありましたので、それなりに元が取れていた部分はあったものの、やはり、最終コーナー分の収入はなくなったわけです。
アーリーリタイアを決めるもの
ところで、そもそも、アーリーリタイアは、「権威(ステータス)」や「金銭(生涯収入)」に対する「もったいない」感覚で決めるものなのでしょうか?
私が、「もったいない」と思ったのは、これからの自分の人生に対してでした。自身の価値観は、サラリーマンにはなかった、ということに、30年以上かかったとは言え、気がつけたのは、私にとっては、ラッキーなことだったのです。
それにつけても、アーリーリタイアというのは、少数派の特殊な選択だなーと感じます。
コメント
いつもまったり読ませて頂いております。
もったいない派は「社会人として労働することにこそ価値がある」という教育がバッチリ身に付いている人々なのでしょうねぇ。
でも、富豪や自由人には「時は金なり」という考えの人が多いと思います。
NightWalkerさんもそちら側の人間…ということなのでは?
ちなみに自分も「時は金なり」派です(笑)
投稿: 成と | 2017年9月 5日 (火) 06時57分
僕も自由派です。
もったいない、という人には
残りの人生を満員電車や会議、書類作成、顧客訪問などに費やすの?勿体ない・・・
と返せばいいのかなと。
あまりキツい言い方をすると角が立つので注意は必要ですが。
こちらにはこちらの勿体ないがあるんですよね。
投稿: 招き猫の右手 | 2017年9月 5日 (火) 18時38分
みなさまコメントありがとうございます。
>成と様
>「社会人として労働することにこそ価値がある」という教育
わたしもばっちり身についてるはずだったのですが、錯覚だったようです(笑)。
>招き猫の右手 様
話は多少発展しますが、最近、人手不足が問題になってます。でも、私は、まったく問題ではないと思うんですよ。日本の労働生産性は、まだまだ、あげる余地があるからです。雑務に限らず、メインっぽい仕事でも、実はしなくていいのがいっぱいあるんですよね。そして、中の人の多くは、そう思っていないんです。
投稿: NightWalker | 2017年9月 6日 (水) 00時48分