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2017年9月24日 (日)

そもそも、なんで株式資産を持つ必要があるのか?

つみたてNISAの最大のハードルは、制度ではなく、日本人の心に残る、株式投資への拒否反応。株式投資をしない理由で一番に上がるのも、「株は損をするから」です。

株は損をするもの?

私が、株式投資をしているのは、もちろん、損をするためではありません。むしろ、損をしないため、もっと言えば、得をするためです。

株式資産は、「インフレに強い」という考え方がありますが、なんで、インフレに強いんでしょうか?

株式投資の二つの側面

株式投資には、二つの側面があると言われます。(1)ゼロサム と (2)プラスサム です。

(1)ゼロサム(別名マイナスサム)

いわゆるトレーディングです。誰かが得をすると、誰かが損をします。

そして、全投資家の損得を合算すると、プラスマイナスゼロ(実際は、取引コストの分だけ、マイナス)

この場合、ゲームに参加するより、取引の元締めになった方が儲かりそうです。

(2)プラスサム

企業は、生き残るため、本質的には株主に還元するため、切磋琢磨し、インフレの影響下にあるコストに負けないように利益を出そうとします。この結果、勝ち負けはありますが、全体で見れば、企業の価値(=利益)は、物価に比しても、増大し続けるはずです。

つまり、全投資家の損得を合算すると、プラス。

私が、株式資産を保有する理由

私が、株式資産を保有する理由は、もちろん、プラスサムゲームに参加するためです。

プラスサムの部分にだけ投資できるなら、この上ない話なのですが、市場にいる以上、必ず、ゼロサムゲームの影響を受けます。しかし、この影響を小さくする智恵が、いくつかあって、それが、たとえば、「バイアンドホールド」であったり「分散投資」であったり、「リバランス」であったりするわけです。

株式投資の発展には、株式投資に対する理解が必要

多くの人は、経済が発展して、豊かになっていくことを望んでいると思います。

だとすると、いったい何が成長しているのでしょうか?

この理解なくしては、つみたてNISAという制度も、またしても仏作って魂入れず状態になってしまうことになりかねません。

資本主義というシステムにおいて、豊かさを享受するには、株式という仕組みが不可欠です。この認識を共有することが、多くの日本人に必要だと私は考えています。それが、このブログを続けているモティベーションでもあるんです。

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コメント

これを説明するのは大変なんですよね、日本の場合バブル後遺症からまだ抜け出しておらず当時の高値を抜けてないどころかまだまだ半値くらいなので、投資は損をするもの、と考えている人が多いのも分かります。
とはいえ市場は日本だけじゃないしまさにプラスサムゲームに参加する意味、インフレヘッジをする意味などで投資はしたほうがいいと思うのですが、なかなか伝わりませんね。

投稿: 招き猫の右手 | 2017年9月24日 (日) 09時04分

招き猫の右手様
 コメントありがとうございました。
 プラスサムが伝わらないって言う話は、根が深いです。少しずつでも、浸透していけば、いいな、と思ってます。

投稿: NightWalker | 2017年9月25日 (月) 00時21分

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