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2017年9月10日 (日)

アーリーリタイアと老後の生活費に関する感覚

よくあるのが、老後にお金が不足する、だから投資が必要だ。という論理です。

良くある論理

(1)老後の生活費は、余裕を見て月30万は欲しい。
(2)年金の見込額は、月15万円だ。毎月15万円足りない。
(3)100歳まで生きるとしたら、月15万円×35年×12ヶ月=6,300万円必要だ。
(4)とても、蓄財しきれない。投資しよう。

私が金融機関で投資商品を売る側だったら、思わず、使ってしまうかもしれない論理です。

この論理の危険なところは、投資の期待収益率が、時に現実離れしてしまうことです。

私の考えは、ちょっと、違います。

私の論理

(1)老後の生活費は、そのときの環境で変わる。
(2)年金が15万円だったら、まず、その範囲で暮らすことを考えよう。
(3)であれば、何歳だろうと、死ぬまで死なない。
(4)でも、いざというときがあるかもしれない。ほどほどの蓄財は大事。
(5)インフレリスク等を加味すると、蓄財策の一つとして投資は必要。
(6)明日は明日の風が吹く。余裕資金の使い途は、そのとき考えよう。

です。

端的に言えば、「あるだけで暮らそう」という考え方です。

私が、資産を取り崩すのは、65歳、年金受給開始まで。それまでに、上記で言えば、月15万円で暮らすすべを構築しようというのが、私の考えです。

リタイアすると思ったほどお金を使わない(個人差あり)

私が、上記のような、かなり「枯れた」考え方をするようになったのは、親と同居したのがきっかけです。リタイアすると、思ったほど、お金を使わないな、ということに、割りと早く、気が付いたんですよね。

  • それほど出歩かなくなり、お金を使わない。
  • 高齢化すると、体力とともに、基礎消費力も低下する。
  • 介護費用も、在宅介護なら、あんまりかからない。
  • 持ち家だったら、家賃はかからない。(固定資産税と時折発生する修繕費)
  • 同居すれば、共同生活効果で、出費は減る。

などなど。完全アーリーリタイアして、これは、より、確信に近付きました。

最大の敵は、知らぬ間に家計に潜む浪費構造です。これを時間をかけて、改善するつもりです。

いくらお金があっても足りないと思う人

人生に必要なお金について、私、かなり、割り切ってます。

この「割り切り」、別名「覚悟」のない人は、アーリーリタイアするのは、難しいかもしれません。

なぜって、「割り切り」がない人は、いくらお金があっても足りないんですよ。足りても足りない。勢い、セミリタイアしたと言いながら、腰掛けではなくフルタイムの仕事を始めたりするわけです。(私も再修行に出たんですけど、実は、ずっと、やるつもりはありませんでした。)

もちろん、働けば働くほど、お金の不安はなくなります。でも、その代償で失われるものもある。

「足るを知る」。なかなか難しいことであります。仙人になった今でも(笑)、いまだにそう感じます。

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コメント

ワタシの記事にご意見いただいてありがとうございます!!
お互い頑張りましょう!!
勉強させていただきました!!!
今後ともよろしくご指導ご鞭撻方、お願いいたしますm(_ _)m

投稿: いっさん | 2017年9月10日 (日) 06時02分

いっさん
 コメントありがとうございます。
 お金の使い方は、ひとそれぞれのライフスタイルですよね。

投稿: NightWalker | 2017年9月10日 (日) 09時25分

その年金が、全然当てにならないから不安が消えないですよ。
下手すれば、4割削減もあり得る状況です。
更に今後は、支給開始年齢が強制的に70歳に引き上げかねられない状況です。
年金なんて、金握ってる連中のさじ加減で、いくらでも制度を変更できます。

金握られた時点て、終わってます。

投稿: 見知らぬ男 | 2017年9月17日 (日) 07時51分

見知らぬ男 様
 コメントありがとうございます。
 年金減は、私のエントリーで言う「いざというとき」のひとつです。
 しかし「4割減」というのはすごいですね。どこの機関が出している数字でしょうか。

投稿: NightWalker | 2017年9月17日 (日) 11時31分

機関が出しているわけではないですが
【悲報】年金の支給額が最大で3割削減へ!安倍政権が年金改革法案を提出!マクロ経済スライドを実施|情報速報ドットコム
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-10473.html

こういうのを読んでしまうと、4割、5割もあるんじゃないかと勘ぐってしまいます。

投稿: 見知らぬ男 | 2017年9月17日 (日) 13時56分

見知らぬ男様
 ご紹介いただいた記事、元ネタらしき「東京新聞」のリンクも切れてました。
 マクロ経済スライドは、
 (1)賃金上昇した場合、年金額を賃金上昇率ほどは上げない。
 (2)賃金上昇がプラスでも小さい場合は、年金額がマイナスにならないようにする。
 (3)賃金上昇率がマイナスの時は、その分だけ年金額を減らす。
 という仕組みです。(昨年の改正で、(3)が加わった)
  http://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/finance/popup1.html

 どういう試算条件で3割減なのかなあ。

投稿: NightWalker | 2017年9月17日 (日) 23時59分

リンク、切れてましたか。
もう一回、年金についていろいろ調べてみます。

投稿: 見知らぬ男 | 2017年9月18日 (月) 05時44分

自分の場合、60歳で引退してそのあとは年金生活です。
 先輩方々から、年金では足りない。そこそこ楽しむには年間 350万くらいは必要だからと聞かされてました。そうなると毎年 100万円は不足するだろうから 65歳からの年金満額支給になるまででも毎年100万円以上は蓄えから減って行くのかと覚悟してました。
 でも、幸いに預金残高は減らずにすんだんですよね。結局は退職前から行っていたインデックス投信がずっと働いてくれて、蓄えから減る分を稼いでくれて本当に助かりました。
 コツコツと続けていた投信が生活の助けになる。それは 現在も積立をなさっている今の若い方々にも言えることだと思います。継続は力になる、それを信じて積立を続けられることをお勧めしたいと思いますね。

投稿: やました | 2020年10月17日 (土) 18時14分

>やました 様
コメントありがとうございます。
思ったより減らないという状態は助かりますよね。ただリスク資産ですから思ったより減るという状態もあり得ます。この辺とどう付き合っていくのか、どのくらいリスクを取るのか、成功体験がある状況のときにこそ考えておかなければいけないのかもしれません。

投稿: NightWalker | 2020年10月17日 (土) 18時28分

https://www.mhlw.go.jp/content/000540204.pdf
p26
【モデル年金(ケースⅤ)】
生年度別に見た年金受給後の厚生年金の標準的な年金額(夫婦2人の基礎年金含む)の見通し

8割ルールが維持可能であれば所得代替率40%は確保される。

投稿: | 2020年12月15日 (火) 21時54分

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