ローコスト・インデックスファンドの時代は、まだまだ、これから
モーニングスターに、ローコスト投信ファン待望の検索オプションが登場です。信託報酬の安いファンドだけ、簡単にスクリーニングできるようになりました。
国際株式型&インデックスファンド&安い で検索すると?
細かい説明は、モーニングスターの記事を読んでいただくとして、さっそく、気になる国際株式型・インデックスファンド(ETF、DC専用、SMA専用は除く)を「安い」でスクリーニング。純資産額の大きい順に並べてみると、以下の19本が表示されました。
順位 | ファンド名 | 会社名 | 信託報酬等 (税込) |
純資産額 (百万円) |
---|---|---|---|---|
1 | ニッセイ 外国株式インデックスファンド | ニッセイ | 0.22% | 57,795 |
2 | たわらノーロード先進国株式 | アセマネOne | 0.24% | 12,596 |
3 | 三井住友・DC全海外株式インデックスF | 三井住友 | 0.27% | 5,141 |
4 | たわらノーロード新興国株式 | アセマネOne | 0.53% | 2,576 |
5 | iFreeNYダウ・インデックス | 大和 | 0.24% | 2,297 |
6 | eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 三菱UFJ国際 | 0.22% | 1,268 |
7 | iFree新興国株式インデックス | 大和 | 0.37% | 996 |
8 | たわらノーロード 先進国株式 |
アセマネOne | 0.24% | 901 |
9 | iFree外国株式インデックス | 大和 | 0.23% | 767 |
10 | i-mizuho先進国株式インデックス(H無) | ブラックロック | 0.50% | 670 |
11 | i-mizuho欧州株式インデックス | ブラックロック | 0.44% | 521 |
12 | i-mizuho新興国株式インデックス | ブラックロック | 0.45% | 513 |
13 | たわらノーロード NYダウ | アセマネOne | 0.24% | 510 |
14 | eMAXIS Slim新興国株式インデックス | 三菱UFJ国際 | 0.37% | 436 |
15 | i-mizuho先進国株式インデックス(H有) | ブラックロック | 0.50% | 364 |
16 | i-mizuhoオーストラリア株式インデックス | ブラックロック | 0.45% | 208 |
17 | つみたて先進国株式(為替H有) | 三菱UFJ国際 | 0.22% | 1 |
18 | つみたて先進国株式 | 三菱UFJ国際 | 0.22% | 1 |
19 | つみたて新興国株式 | 三菱UFJ国際 | 0.37% | 1 |
- 純資産額トップは、ニッセイ外国株式インデックスファンド
- たわらノーロード・シリーズは、新興国株式クラスが健闘
「安い」をはずした、国際株式型に属するインデックスファンドは、全部で88本あります。その純資産額の上位5本を見てみます。
ファンド名 | 会社名 | 信託報酬等 (税込) |
純資産額 (百万円) |
---|---|---|---|
ニッセイ 外国株式インデックスファンド | ニッセイ | 0.22% | 57,795 |
SMT グローバル株式インデックス | 三井住友TAM | 0.54% | 57,021 |
eMAXIS 先進国株式インデックス | 三菱UFJ国際 | 0.65% | 33,830 |
eMAXIS 新興国株式インデックス | 三菱UFJ国際 | 0.65% | 32,787 |
インデックスファンドMLP(毎月分配型) | 日興 | 0.81% | 28,366 |
おお、ここにいたんですね、SMT&eMAXIS。
往年の名残で、まだまだ、純資産額の上位にいるものの、コストでは負け組。
ローコスト・インデックスファンドの時代はまだまだこれから
国際株式型インデックスファンド全体で見ても、FOYでも人気を集める「ニッセイ外国株式インデックスファンド」が、今や、トップです。
でも、まだまだこれからなんです。なにしろ、純資産額トップのファンドが
たったの578億円
です。
これが、1兆円くらいにならないと、投資家と投信会社のWin-Winには、ほど遠く、ファンドとしてのプレゼンスは発揮できないのではないでしょうか。しつこいようですが、1兆円になれば、信託報酬0.1%だって、10億円ですからね。
注目を集めているかに見えるインデックスファンドも、日本では、まだまだ、マイノリティなんだなあ、ということに、あらためて気付かされた、今回のモーニングスターさんの検索オプション追加でした。
でも、「つみたてNISA」などが軌道に乗り、資産形成に取り組む人の裾野が広がれば、ローコストの重要性の認知と相まって、資産規模も大きくなっていくことと思います。
余談
それにしても、SMT&eMAXIS。単純に、値下げすれば良いのにな、といまだに思います。いまや、金融庁殿の後ろ盾もある時代に急変したんですから、できなくはない、と思うんですけど。
「先生ーっ、値下げしようとしているのに、販売会社のAくんが、いじわるしているんですぅーっ」
って、言えば、右向け右。
えっ? 大人気ないって?
そうですよね、叱られてではなく、自分で、ちゃんとした方が良いですよね。それに、選ぶ我々もオトナ対応。だまって、買うファンドを変えるだけですしね。
コメント
ローコストファンドに引越ししたいのはヤマヤマなれど、新規投資ならともかく、既に過去に購入した分は大幅な値上がりで乗り換えすると譲渡益の20%課税が待ってます!悩ましいなあ。やはり信託報酬の高い既存ファンドは、先細りを待つより、信託報酬の引き下げに動いてもらいたいものです。
投稿: ほのぼの | 2017年8月25日 (金) 20時07分
ほのぼの様
コメントありがとうございます。
自然消滅の方が、可能性は高そうですが、希望は持っておきたいと思います。
投稿: NightWalker | 2017年8月25日 (金) 23時32分