相場が好調なときの恐怖指数を見て、リスク管理の重要性を考える 2017/6
当ブログでは、時々、恐怖指数(VIX指数)なるものを取り上げたりしています。投資初心者のみなさんで、知らない方は、ぜひ、参考知識として「そんなものがあるんだな」と知っておくと良いと思います。
恐怖指数とは?
恐怖指数(VIX指数)とは、S&P500のオプション取引のボラティリティ(変動幅)を元にシカゴ・オプション取引所が算出している指標で、数値が大きいほど、市場に不安、すなわち、投資家が恐怖を感じている、とされる指標です。
相場が悪くなると、突然、数値が急上昇すると言われています。最近では、リーマンショックで。ものすごく、大きくオーバーシュートしました。
平均は、20ぐらいです。
恐怖指数という名前が、面白いので、たまーに見ていますが、その恐怖指数が、最近
びっくりするくらい低い値
なのです。
恐怖指数が10.0を下回った月は、1990年来、11ヶ月だけ
米国yahooサイトで、恐怖指数を調べてみました。yahooのサイトのVIX指数のヒストリカルデータは、1990年からありますが、その間、指数が 10.0未満になった月は、たったの11ヶ月でした。
- 1993/07 9.11
- 1993/12 8.89
- 1994/01 9.59
- 2005/07 9.88
- 2006/11 9.81
- 2006/12 9.39
- 2007/01 9.87
- 2007/02 9.70
- 2017/02 9.97
- 2017/05 9.56
- 2017/06 9.58
で、気になってしまうのが、そのときのS&P500との関係です。ということでグラフです。
- 1993年12月の低水準から、ITバブル崩壊までは、約7年。
- 2005年7月〜2007年2月の低水準からは、すぐにサブプライムショック、さらに、その1年後にリーマンショック。
- 2017年6月から、次の暴落は??????
歴史は繰り返すけれど
今が、天下太平であることはわかりますが、暴落の時期まではわからないのです。
しかし、長い人生の中では、暴落の季節が何度か訪れています。天下太平が続けば、万々歳なのですが、そうは問屋が卸さなかったというのが、これまでの歴史です。
歴史が繰り返すかどうかは、定かではないと言えば定かではないのですが、もし、繰り返したのに反省していなかったら、少々、さみしい話です。
そして、これからのニッポンの普通の人に必要なのは、
「歴史は繰り返す。だから、投資なんてしない方が良い」
という考え方ではありません。
「歴史は繰り返す。だから、リスク管理をしながら、リスクを取ろう」
なのです。
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