お金の寿命 2017
お金には寿命があります。あるお金を少しずつ取り崩していったとき、何年(何ヶ月)持つのか?と言うお話です。久しぶりに計算してみます。
今回のお題はこちら↓
1億円を毎月30万円ずつ取り崩した場合、何年持つか?
1億円を毎月30万円ずつ取り崩した場合、何年持つか?です。
運用利率 | 0.0% | 1.0% | 2.0% | 3.0% | 3.6% |
---|---|---|---|---|---|
オカネの寿命 |
333.3ヶ月 =27.8年 |
390.7ヶ月 =32.6年 |
487.0ヶ月 =40.6年 |
717.6ヶ月 =59.8年 |
12242.4ヶ月 =1020.2年 |
こうして、計算してみると、お金の寿命って、けっこう、長いですねー。利率0%でも、この場合、約28年も持ちます。
ちなみに、利率3.7%以上だと、永遠に増え続けます。
えっ、長くない? 一億円も貯まらないって?
そうですよね。私もそうです。そこに行く前に、つい、使っちゃいますよねー(笑)。
たとえば、1,000万円を毎月3万円ずつ取り崩したら?と読み替えてみて下さい。このくらいだったら、けっこう現実的ではないでしょうか。
お金の寿命 最大の敵はインフレ
注意点は、お金の寿命を短くする要素が、いろいろ、あることです。
- 保有コスト(投信だったら信託報酬など)
- 税金(取り崩すとき課税されます)
- リスク(リスク(価格変動)は、リターンの足を引っ張っちゃうのです)
- インフレ
- 心の迷い(売ったり買ったりしてしまう・・・)
上記のような計算通りだったら、ある予定利率が得られる世界では、いったんある大きさのお金ができれば、永遠に何もしなくて良くなるように思えるのですが、そうは問屋が卸さないわけで。
その代表格がインフレと言われています。
たしかに実感としてもそうです。
上記の計算で言えば、取崩しの金額が、インフレに伴い、30万円→35万円→40万円と増やさざるを得なくなったら?と考えてみるに、その分、お金の寿命は短くなっちゃいます。
こういうこともあって、インフレ耐性のない現金だけではなく、インフレ耐性があると言われている株式投資もした方がいいんじゃないかという話になったりするのです。(もちろん未来は誰にもわかりません)
それにしても、お金(信用経済)ってすごい発明です。やっぱり、最低限は、お金の勉強をしないと損ですね。
コメント
いつも拝見しています。
取り崩す場合のお金の「寿命」がよく分かりました。
3.7%以上、あったらいいなと思いました♪
インフレについて、今はデフレ継続中なのでピンと来ませんが、リタイア後は影響がありますね。なるほどーと思いました。
投資の必要性を人に語る時は説得力ありますね。
投稿: くすのき | 2017年6月16日 (金) 12時08分
くすのき様
コメントありがとうございます。
インフレを差し引いた、実質の運用利率が大切、というお話しでした。
トータルの運用利率=運用利率ーインフレーもろもろの下方要因
が、3.7%以上あるとうれしいですよね。
投稿: NightWalker | 2017年6月16日 (金) 12時53分