金融教育は誰がするべきか?
よく、日本人には、米国並みの金融教育が必要だと言われます。
金融教育の5W1H
金融教育の5W1Hをちょっと考えてみたいと思います。
いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、なぜ(Why)、何を(What) どのように(How)。
このうち、本エントリーで考えてみたいのは、誰が(Who)。これが決まると、いつ(When)、どこで(Where)は、半ば自動的に決まるような気もします。
とはいえ、なぜ(Why) くらいは、前提条件として、定義しときます。
- 日本の「ごくごく一般の人」が健全な投資を行えるようになり、悪得商人にだまされないようになるため。
としておきます。
さて、教える人って、どんな候補があるんでしょうか。
(1)金融機関
すでに、たくさんセミナーがありますよね。でも、どうなんだろうなー。かもがネギをしょって行く感をぬぐえないのが難点です。
フィデューシャリー・デューティーが、きちんとしている会社だったら大丈夫だろうって?
いや、きちんとしているかどうかがわかるくらいなら、その人には、金融教育は必要がない気もするんです。
(2)学校
公的機関の立場だと、「最後は自己責任」というところで、教えきれないかもしれません。
我が国のご父兄や先生方の中には、資本主義が嫌いな方もいらっしゃることが想定されますので、最大公約数的な話になり、ピンぼけしそうです。
あるとすれば、オトナが自分自身の意思で入る民間の学校ですが、そもそも、「ごくごく一般の人」です。有償だと、わざわざ習いに行くかなー?というところ。
(3)親
子どもは親の言うことを聞きません。 親に反発してこそ、いっちょ前です。・・・・えっ? うちの子は素直だって?失礼しました。
というか、まず、親が、勉強しなければならない段階に我が国はあるのかもしれませんね。
(4)会社
実は、私は、これが一番いいと思っているんです。確定拠出年金なんかもありますし。でも、主要取引先に保険会社さんがいたりすると、おおっぴらに、「保険は入る必要なし!」と教えづらいかも。
加えて、大手企業じゃないと、そこまでの教育余力はないだろう、と言う点も難題です。
(5)非営利団体
これかなあ。
非営利団体が、儲け話である投資を教える・・・、なんだか、叩かれそうな気もします。
(6)最後はホームワーク
今は、これが主流なんでしょうね。本やブログ等々で自習。
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以上、考えてみましたが、金融教育の場って、なかなか、難しそうです。
ちなみに、私、与えられるタイプの教育って、好きじゃないんです。勉強意欲が大切です。
(1)資本主義=株式投資は善である というマインドセット
(2)企業の収益が伸び、株価は上がると信じられる経済環境
この二つがあれば、ほっといても、多くの人が、積極的かつ自発的に勉強するに違いありませんが、プラザ合意後のマネー敗戦国ニッポンでは、そのどちらも、長らく、弱々しい状況下にありました。
資本主義を未来志向で肯定的に捉える考え方が、それこそ、実体験の投資や仕事を通じて、社会に浸透していくこと。それが重要であると私は考えています。
コメント
株、でネット検索すると、このブログが最初に出てくるようになれば、金融教育の悩みもなくなります!(笑)
今後もご活躍を期待しています。
投稿: 内山直 | 2017年5月13日 (土) 18時54分
内山直 様
コメントありがとうございます。
応援のほどよろしくお願いします、
投稿: NightWalker | 2017年5月13日 (土) 21時52分