トランプ発言に対する構え方
相場ならぬ、トランプ発言で一喜一憂する今日この頃ですが、こういうときは、大きな目線を持つのが何よりです。
さっそく、いつものようにダウの長期対数グラフです。
当たり前ですが、トランプの「ト」の字もありません。
続いて、長期金利も見てみましょう。比較としてダウ対数グラフもセットで見ます。
長期金利は、インフレのバロメータです。
米国は株は上がっているけれど、その代償なのか、潜在的な国力の低下なのか、金利は下がり続けていますね。日本なんて、見るも無惨ですから米国さまのことは到底言えた義理ではないわけですが(^^;)。
こうしてみると、トランプさんなんて関係ない、と思う反面、米国の相対的な国力低下という長期トレンドゆえのトランプさんの登場という気もします。
トランプさんの発言って不思議だよねー、と思っていたら、マネックス、広木さんからこんなレポートがあって、思わず、ひざをポン!
「保護主義や関税は自国通貨高を招くというのは経済学では常識的な理論である」「自らドル高を招く政策を志向しながら他国が通貨安誘導していると批判するのは大きな矛盾」
・・・
入国制限に関する大統領令で全米のみならず世界的な批判が高まるなど、言語道断な暴君ぶりを発揮しているトランプ大統領だが、市場は冷徹にその発言の空虚さを見切っている
なるほどー。
世の中が短期的にどう動くかはさっぱり判りませんが、長期投資家は、相場だけでなく何ごとも、それこそ一喜一憂せず、適当な距離を置いて見ることのできる胆力が必要なのかもしれません。
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