アーリーリタイヤも「なっとく」の家計学
本のご紹介です。シニアのなっとく家計学。梅本正樹さんの一冊。
オススメです。
- 非常に読みやすい。
- しかし、細かいことまで網羅されている。
非常に参考になります。オススメできます。
シニア剰余金が大事
この本の主張は、ずばり、下の図。
シニア剰余金がゼロ円にならなければOK。
というものです。
収入と支出は、90歳まで(≅死ぬまで)の総和で、収入には当然、年金など含まれます。この収入についても、本書では、給与収入から始まって、考えられるほとんどのパターンをきっちり書いてあります。
1億円ないとばかりに不安をあおり、返すカタナで投資信託、というような論調のお話を良く聞きますが、この本は、その前提に対して、すかっと割り切っています。大いに共感です。
シニアリスクに対する考え方
もちろん、シニアリスク(年金減額、病気、介護等々)というのが、存在し、その額は、ざくっと見積もって最大5000万円。しかし、そんなには用意できないので、その分はシニア剰余金を0〜5000万円のできる範囲で積み上げれば良い、としています。
最悪の事態を気に病んでばかりいては、かえって病気になってしまいます。
とのことです。この辺の感覚も私としては「なっとく」です。
アーリーリタイヤした私にも使える
この本、アーリーリタイヤを積極的にすすめていません。働いた方がシニア剰余金(余裕)が増えるわけですから当たり前です。
また、普通の人がアーリーリタイヤする人生というのは、おそらく、私の世代くらい、つまり私自身が、普通の人がアーリーリタイヤするという生き方の「アーリーアダプタ」なので、そういう意味でもあたりまえ。
しかし、この剰余金という考え方は、アーリーリタイヤにも共通の考え方です。
仮に、シニア剰余金ゼロで死ぬのが、もっとも合理的であるとするなら、そうなるように「余分な分は働かず、好きなことをする」という生き方も合理的なはずです。(そううまくはいかない不確実性は存在するので、そこは、智恵と度胸で乗り切る覚悟はするにしても)
ちなみに、私の場合は、シニア剰余金に相当するところが、運用資産です。
ひとそれぞれ
人によっては、収入ゼロ、負債ゼロ、というようなバランスシートの方もいると思います。ひとそれぞれです。
「シニア剰余金」という表現、たいへん気に入りました。これをいかに最適化するかが、智恵の絞りどころですし、人生観でもあるのですね。
コメント
残りの人生計画を考えるとき、いきづまるのは、いつも介護問題です。
ここで考えるのをやめることにしていますが、ざっと5000万円必要ですか。納得です。
考えを中止するのがやはり正解かな(笑い)
しかし、私にとってシニア余剰金は「シニア予備費」これを運用資産にし、最適化するのは「一生カウチポテト説」ですね。
いつも楽しく、そして色々と教えていただきありがとうございます。
今後ともブログ楽しみにしています。
投稿: 非不惑ジイサン | 2017年2月22日 (水) 07時56分
非不惑ジイサン様
コメントありがとうございます。
シニア余剰金は、あんまり、いっぱいあっても、死ぬまでに使い切らないリスクの方が高い気がします。
投稿: NightWalker | 2017年2月23日 (木) 02時33分