インデックスファンドのローコスト競争は終了しなさそうな模様!
日経さんからです。インデックスファンドローコスト戦線離脱かと思われたeMAXISですが、なんと、戦線復帰?
eMAXISまさかの値下げ?
まだ、正式の発表ではありませんが、記事によりますと、
- 投信4本の運用手数料(信託報酬)を業界最低とする方針
- ライバル各社が対抗して手数料を下げても、連動して「常に最低」を実現
- インターネット専用投信「eMAXIS」シリーズのうち4本
- 国内外の株式、債券で市場平均並みの収益を狙う「パッシブ型」投信
この記事から察するに、「国内株式」「国内債券」「先進国株式」「先進国債券」が対象でしょうか?
<2/10 追記>
結局、eMAXIS slim なる新ファンド立ち上げということで、値下げではありませんでした。
長期投資のニーズが背景?
方針転換のトリガーは、やはり業績のようです。
インターネットで手数料のより安い投信を選ぶ個人の台頭で残高が伸び悩んでいた。
長期保有に足るインデックスファンドなのかは、ずばり、ローコストの将来性にかかっています。そういう意味で、今回「常に最低を実現」というところがポイントなんですね。
年金システムのサスティナビリティの問題もあって、DCを通じて長期投資をすることが必須となってしまった今、コストは、商品選びの最重要マター。個人投資家も賢くなり、金融庁も投資家本位主義に転換しています。
拡大した販路は強みになる?
これまで、eMAXISシリーズは、「積極的な販路拡大が災いして、各販売先への値下げ調整が困難」という弱点を抱えているとされてきました。しかし、もし、これが実現すると、販路拡大は逆にメリットになる可能性があります。
特に地銀で取り扱っているeMAXISは、裾野を広げる意味で強みになるのでは?
正式発表が楽しみです。
少なくとも、これで、インデックス投資ブロガーに見放されるという状況は改善されるかもしれません。
<2/10 追記>
結局、eMAXIS slim なる新ファンド立ち上げということで、地銀での扱いはないようです。
SMTシリーズはどうなる?
そして、旧STAM、SMTが、どう出るかも楽しみです。こちらは、私は保有しているので切実ですが、インデックス投資ブロガーには見放された状況にあります。
コメント
低コスト競争はこれで終わりと見ています。
ソフトバンクが携帯電話で実際にやって見せましたが、予め対抗値下げを宣言すると競合は値下げをしてこなくなります。
下げても対抗されるのが分かっているため、同じ料金までしか下げません。
主要ファンドはすべて横並びのコストとなり、実質的にカルテルのような状態になるでしょう。
投稿: ソフトバンクユーザー | 2017年2月 9日 (木) 19時40分
ソフトバンクユーザー様
コメントありがとうございます。
そうかもしれませんね。あとは参入者がどういう顔ぶれになるかでしょうか。
投稿: NightWalker | 2017年2月 9日 (木) 20時19分