日本株の比率について考える 2017
私は、日本株式をそれなりのウェイトで持っています。
もともとは、日本株100%
こちらのエントリーで、ご紹介したように、もともと(といっても20年前)は日本株どころか、自社株100%。典型的な20世紀ニッポンのサラリーマンだったのを、銘柄を広げ、外国株式クラスのファンドが(当時としては)安い信託報酬で買えるようになったことなどが後押しとなり、日本株100%から離脱していきました。
今は、株式クラスのほぼ半分弱が日本株
その後、どんどん、日本株を減らしていったのですが、当時、傾倒していた橘さんの本に書いてあった、もっとも合理的な投資方法としての世界市場ポートフォリオにまでは日本株を減らすことはありませんでした。
最終的には、日本株:外国株=3:5、ほぼ、半々、の比率で、日本株比率の減少はストップしました。
こうなったのは、山崎元さんの本なども心の支えになりましたが、私自身が、日本株の環境の「現在」ではなく、「将来」に対して、ほんのちょっぴり希望を持っているからなのです。
日本株式に対する不満
日本株式に対する不満(日本だけではないものも含む)には
- 配当課税
- 長期保有株に対する課税率
- 日本株に対する為替の影響
- 日銀を始めとする公的機関の市場介入とも取れる行動
- 株主優待制度
これらの非効率性の元凶とでも言うべき投資環境は、日本株の期待リターンを押し下げ、リスクを増大させているとも考えられます。しかし、これらは、10年後、20年後もそうなのでしょうか?
日本株式を取り巻く環境の未来について
株式投資については、今は、まだ 「株式投資はいかがわしいことと考えている人」や「株式投資ってよくわからないと感じている人」の方が多いようにも思えるし、少なくとも表向きには、そう言っておけば無難です。
しかし、この状況は、世代交代を通じて、少しずつ変わっていくのではないでしょうか?
インデックスファンドの信託報酬率が下がっていった最大の原動力は、「個人投資家のリテラシーが高くなったこと」にあると、私は考えています。それと同じように日本株の未来も、若手を中心とする個人投資家のリテラシーの高まりに、かかっていると考えます。
多くの人が、株式投資を「健全的に」かつ「肯定的」に捉える日がやってくる、と私は信じているのです。
この動きは水面下で広がるので、人によっては、ある日突然、はっと気が付いたら自分以外のみんなが株式投資をやっていた、と見えるかもしれませんね。
2017 ちょっぴり明るいニッポンの未来を語る、のコーナーでした。
コメント
こんばんわ。
僕も自社株100%から徐々に分散を進めています。
なかなか比率は下がりません。
自社株はリスクが高いですが有利な点も多く
積立の中心になってしまいます。
日本株は日銀の市場介入が気になるところです。
投稿: Donuts | 2017年1月 5日 (木) 21時23分
Donuts様
コメントありがとうございます。
自社株は整理するタイミングがあるとたしかにうれしい。私は、2000年のITバブルでした。ただ、そういうタイミングが来るとは限らないんですよね。
投稿: NightWalker | 2017年1月 5日 (木) 23時03分