無リスク資産って何のこと?
当ブログでは、リスク資産と無リスク資産という言葉をよく使っています。ちょっと、意味について書いてみたいと思います。
リスクの意味
リスクとは、変動(ボラティリティ)のことです。リスク=危ない、という意味合いとは違います。
- リスク資産 :年率リターン変動が大きい資産
- 無リスク資産:年率リターン変動がかなり小さい資産
具体的にはこんな資産
ローカルルールになるのですが、具体的に言うと以下のようになります。
- リスク資産 内外株式、内外債券、REIT、金などのコモディティ資産
- 無リスク資産 定期預金、キャッシュ、個人向け国債(国債ではありません)
日本債券(国債、社債)は、リスク資産と私は考えています。
ただし、私の日本債券クラスは、個人向け国債やキャッシュしかないので、日本債券クラス=無リスク資産状態なのです。
無リスク資産が値下がりしないわけではない
上記の定義における無リスク資産というのは、年率リターン変動が小さいと書きましたが、値下がりしないわけではありません。
インフレになると価値が下がります。
今まで100万円で買えていたものが、120万円になれば、貯金が目減りしたのと同じです。
激しい物価上昇があった場合、無リスク資産と私が定義した資産も、金利の上昇のアシストはあるもののリスク資産になってしまうのです。
戦後のハイパーインフレ時代には、郵便局の定額預金という破格の商品や、今では不合理の象徴とされてしまう住宅取得が資産運用の助けになりました。
しかし、今度、日本に中長期的なインフレ時代が来たときには、そんなに都合のよい状態にはならない気がします。それだけ、我が国が豊かになってしまったと言うことでもあります。
財政投融資のような制度は、国が、相当ひどいことになっていたからこそ存在し得ましたし、土地の値上がりにしても人口増に伴う慢性的な住宅不足状態があったればこそです。
実は多くの人がデフレを願うべきなのかもしれない
私が「無リスク」と称した資産は、インフレの場合、マイナスリターンになります。しかし、デフレの場合、リターンがプラスの資産となります。
世間は、「インフレが善、デフレが悪」という論調で支配されていますが、私のように「あんまり働かない上に、か弱い庶民」は、実は、デフレを望んだ方が良いのかもしれません。
でも「そうは、ならないんだろうな」と、そこはかとなく思う自分がいるからこそ、株式クラスを主体としたリスク資産を長期保有しているのですね。
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