日本のアクティブファンドに対する二つの願い
私は、日本株については、日経225とTOPIXと高配当系のスマートベータしか買っていないのですが、アクティブファンドそのものを否定しているわけではありません。
個人的に残念に感じているファンドも多いですが、アクティブファンドには発展していって欲しい。
そんなアクティブファンドに対して、大きく二つの願いがあります。
その1 強力なファンドマネージャーが戦いを繰り広げて欲しい。
FOY2016でも特別賞を受賞した「ひふみ投信」は、大変人気があります。パフォーマンスも良い。これは、ファンドマネージャーの藤野さんの力量によるところが大きいというのは、多くの人が認めるところです。
私としては、藤野さんと戦える、優秀なファンドマネージャーが何人も現れて欲しい。
マネー誌でも、ファンドの比較ではなく、ファンドマネージャーの対決を見てみたい。
そうやって、真の株主価値を見抜ける投資家が増えるとするなら、企業も当然、切磋琢磨し、日本のマーケットも効率化して行くに違いないからです。
その2 コストがぐんと下がって欲しい。
アクティブ投信はコストが高いというのが、常識となっていますが、コストの低いアクティブファンドはできるはずです。たとえば、私の保有しているウェルズリーインカムファンドのエクスペンスレシオは、0.23%(マネックスの取り分は除く)。ここまでは行かないにしても、信託報酬 年0.5%くらいの水準になって欲しい。
そうやって、コストが下がれば、これまで、アクティブ投資を避けていた人も集まってくるでしょう。
今の日本株式のインデックス投資はフリーライダーではないかもしれない
アクティブ投資の活性化なくして、インデックス投資も存在し得ません。
今の日本の市場が非効率であるとするなら、インデックス投資家は決してフリーライダーとは言えません。市場が活性化して、日本株のインデックス投資家が、確信を持ってフリーライダーの汚名を浴びてしまう状態の方が、市場としては健全のはずなのです。
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