年初にあたり長期投資の長さを思い出してみる。
昨年末の日経平均終値は、19,114.37円でした。「切り」も良いので、日経平均の長期データを使ってちょっと考察してみます。
1950〜2016/12までの月末終値の推移を元に計算。
年次リターンの平均回帰
長期的なリターンを年次リターンに換算していくと、長期になればなるほど、平均回帰すると言われています。
日本株式のリターンは、6〜7%に収束しています。
日本株の場合は、20年くらいでは、(ミニマムケースで)マイナスリターンなのですね。30年でも苦しい。この辺は、ウォール街のランダムウォーカーなどで紹介されている米国とは事情が違います。
もう一つ、グラフ。これは、10年、20年・・・・50年リターンをそれぞれ年次リターンに換算した値の推移を示すグラフです。最近、ようやく、20年リターンが浮上してきたかなあ、というところ。
マイナスにならないだろうなと少しでも思えるのは、せいぜい、40年以上くらいから。
これまでのところ、日本における長期投資の長さは、こういうレベルです。
40〜50年というこの長さを克服するには、なるべく早く始めることは、もちろんですが、「一族の繁栄を願って自身が死んでも脈々と資産運用する」くらいの覚悟が、求められていると言えましょう。
年次リターンの標準偏差(σ)
25.6%
でした。
この2倍の50%くらいのマイナスリターンについて覚悟しておくことが、必要です。
以上、1950〜2016/12までの日経平均月末終値の計算でわかる「二つの覚悟」のお話しでした。
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