日本株をバイアンドホールドするための心得を考えてみる。
1990年のバブル崩壊後、いまだ、日経平均は、1989年末の最高値を突破することなく、かれこれ、30年近く経っています。そんなダメダメな日本株(日本経済)であるため、日本株をバイアンドホールドすることにためらいを感じている人も多いです。
私もそんなためらいを感じるひとりなのですが、わずかな光明を見いだしつつ、長期投資をしています。
日経平均の推移
まず、復習。日経平均の、1950年来の推移です。縦軸は対数にしてあります。
40年くらい、ダーっと上がって、かれこれ30年くらい停滞してます。アベノミクスなんて、ちっぽけな出来事にしか見えません。
なかなかのダメダメぶりです。以下は、そんな日本株をバイアンドホールドし続けるための私の心得です。
その1 いつかは晴れるだろう。
ミクロな事象はぐっと目をつぶり、長期投資家目線で考えましょう。
40年上昇相場が続いたんだから、40年くらいその反動で調整があってもおかしくないのです(たぶん)。
もう少しで「曇り時々晴れ」くらいにはなるのではないでしょうか。さらにいえば、調整のゴールはあと10数年で訪れ、ここから先は、晴れてきてくれるのではないでしょうか(ただし、インフレというおまけつきかもしれませんが)
我々のゴールはまだ先です。
その2 いつかは日本の市場体質も変わるだろう。
これは個人的な感じなのですが、官製市場と言われる市場体質に、日本がなかなか浮上しない理由の一つがあるように思っています。
戦後の回復期を終え冷戦終結後の地政学のメカニズムの転換があったにもかかわらず、日本市場に長らくリスクプレミアムが働かず、リスクだけが残り続けてしまったのではないでしょうか。
しかし、いつまでも、過去の護送船団方式の亡霊と戦い続けると言うこともないはずです。いまだ、大きな政府型の思想が支配していることは否めませんが、そのうち海外に背中を押されて少しずつ変わっていくのではないでしょうか?
その3 日本には投資が必要だ。
いつも書いていますが、投資なくして成長無し。誰も投資しなければ日本が良くなるはずがありません。一国民としてその一助となるように協力しようという、涙ぐましくもけなげな気持ちを思い出してみています。
その4 日本株がダメでも大丈夫だろう。
最後は、かなり逆説的な心の支えです(^^;)。
私は海外にも分散投資をしています。日本株がこれから先もダメだったとしても、全滅はしません。しかし、それなりに日本株が復活したら、未来の私は、うれしいはずです。
以上、未来は誰にも判りませんが、私がかすかに心の支えとしていることがらを書いてみました。
ほったらかすだけのバイアンドホールドも、自己責任であるがゆえになかなか大変なのでした。
コメント