長期投資家の選択とリバランスの注意点
日経 田村さんの記事です。
年末の総括は、やはりトランプ相場です。
長期投資家にとっての「第一の選択」であり「唯一の選択」は、
迷ったらリバランス
だよね、などと思いつつ、読んでみましたが、期待通りの記事でした。
リバランスの注意点
記事には、1980年を起点に、リバランスありなしの比較のグラフが出ており、「リバランスあり」の方がいい結果になっています。
もちろん、リバランス・ボーナスと呼ばれる効果が、必ずプラス方向に作用するわけではなく、強い上昇相場では、逆に作用することもあります。実際、1980年代のバブル相場ではその傾向があるように読み取れます。この点は、ドルコストと同様に、注意が必要です。
武者さんあたりがおっしゃるような中長期にわたる上昇相場があるかもしれませんが、そのときにがっかりしないようにしないといけません。それよりも「必要なのはリスク低減なんだ」という意志が大切なのです。
予想ははずれる
田村さんは、
- 多くの金融関係者が、「トランプ氏なら円高・株安」といっていた。
- プロでも当て続けるのは難しい。
と指摘されています。ついでにいうなら、こういうとき、
- こうなることを予想して、7月に買い仕込んだ!という投資家
- こうなることを予想して、私は言い続けていたじゃないか!という評論家
もたくさん現れますが、結果論であることは言うまでもありません。
予想は当たることもあれば、はずれることもあります。
だからといって、「株式はいかがわしいゲームだといったろう」「ゲームに参加するな」という主張も、それを言っている人自身が資本主義の恩恵を受けている一員であることをふまえると、非常に残念な考え方です。
長期にわたるコインゲームは、「ほんのちょっとだけ表が多いんだろうな」という、そこはかとない期待のもとに私の長期投資の旅は、来年も続くのでした。
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