ジュニアNISA 使ってますか?
さて、鳴り物入りで?登場したジュニアNISA。私は、こどもNISAと言ったりしてますが、みなさん使ってますか?例によってグラフで見てみましょう。
まずは、口座数。
次に、総買付額。
うーん、NISAはそれなりに伸びていますが、ジュニアNISA、ほとんど使われていません。(ソースはこちらの平成28年9月末のデータ)
よく考えてみれば、オトナが自分の年金が心配なご時勢、こどもの分まで投資に回せる人というのは、よほど裕福な人なのかもしれませんねー。
普通は、現状のNISA枠ですら、捻出するのに四苦八苦というのが、庶民の実情なのでは?
検証するすべを私は持ちませんがそんな気がします。
それに、裕福な人だったら、こどもNISA枠なんて小さすぎて、そんなめんどくさい口座開設手続きしないですよねー。
整理すると、こうなります。
- 普通の人 自分の年金や今かかっている教育費で手一杯で、まわせるお金がないので使わない。
- 普通の人 50代〜 子どもは育ってしまったのでこどもNISAは使えない。
- 裕福な人 わずかな枠のためにめんどくさい手続きはしたくないので使わない。
こんな感じかしら。
金融庁は,今度は積立NISAという新手を繰り出してきそうなのですが、結局、国民の金融リテラシーは高まっており、めんどうで、ちまちま小分けした制度なんて、まどろっこしくて使ってられない、ってところが、ホンネのような気がします。
もし、「貯蓄から投資」を真剣に考えるなら、もう、小出しの制度は止めて、たとえば
- 上限600万円(金額は5年に一度くらい見直し)までの資産の譲渡益、配当課税は無し。
- 期間は,半永久。
このくらいシンプルにしてはどうかと思います。あるいは、単純に、軽減税率復活とか。
でないと、今後、iDeCoの拠出金額が上がって行っちゃったりすると、現役世代はそれでいいと言うことになります。厚労省に負けちゃいますね。
NISAは、今後の制度改善にまだまだ期待です。
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