最近のラップ口座の動向 2016/9
日経さんです。
「おおっ!? これはもしや、投資家のリテラシーが向上して、ラップ口座離れが進んでいる?」と期待したのですが、単に市況が悪いので、お客が減っている、というだけのお話のようです。
野村の講師はリスク許容度に応じて「保守」から「積極」まで5つあるタイプについて、2016年の運用成績が足元でマイナス1~12%であると説明した。その上で国内外の株式や債券に分散投資するラップ口座は「長く持ち続けるほど運用利回りが安定します」と付け加えた。
ここは、私であれば、
「長く持ち続けるほど累積費用もかさみます」
とわかりやすく、補足で、ご説明差し上げるところです。
ラップ口座に限らず、長期投資の持つ欠点ですからね。
記事中の話は、他にも、
- 運用資金を目的ごとに分けるのは、おすすめできないなー。
とか、
- 運用成績が悪いからと言って、ヘッジファンドって・・・・・
とか、実に、感じ入るところがありました。
たしかに売る方も売る方だが買う方も買う方かな。
別にラップ口座じゃなくても、分散投資は、超簡単なのです。
真に難しいのは、全財産の何%をリスク資産に回すべきか?という点だけです。ここをシステマティックに決めることは、均質性を要求されるラップサービスのようなパッケージ商品では難しいでしょう。
それに、ここで必要なアドバイスって、私にもできるようなレベルだと思うんですよ。だって、分散投資は超簡単なのですから。むしろ重要なのは良心でしょう。
もしニーズがあるのなら、そういう草の根活動を広げた方が良いのかな、とあらためて思う、秋の初めの今日この頃でした。
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