インフレと投資しているということについて
私は、株式クラスを中心とするリスク資産に投資しています。
この考え方の根本には、いつかインフレになるだろう、というのがあります。
もしデフレしかないのであれば、キャッシュが正解。何しろリスクがほとんどなくて価値が増えていくわけですからね。
と言うわけで、私は、多少なりとも将来インフレになるであろうことを想像し、その対策として投資しています。
しかし、ちっともインフレ感が出てきませんねー、ニッポン。
- いや、こんなに金融緩和して国も借金を増やしているんだから、いつか天罰が下りインフレになる。
- いやいや、日本は少子化。人口動態がすべて。人口が増えなければインフレにはならない。
- いやいやいや、日本が少子化でも世界はまだ伸びしろがあり、その影響でコストプッシュ型のインフレはある。
- いやいやいやいや、世界だってそのうち人口は頭打ちに・・・・・
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たしかに、ここ25年くらいのデフレとの戦いは終わりが見えません。まあ、戦後のインフレ時代もいつ終わるかわからなかったのですから、デフレだって終わるときはわかるはずがないのです。
いちばん怖いのは、「日本は、インフレがこない新しい経済学のモデルである。なぜなら・・・」という理論をノーベル賞級の経済学者が唱え、みんなが信じたときでしょうか。
ちょっと視点を変えてみます。
来年死ぬことがわかっていて、子どもや親戚もおらず、遺産を残す人もいなかったとします。死ぬまでの間、インフレになる可能性は、極めて低いです。それでも、株式を買うでしょうか?
私の答えは、イエスです。
例え、家族でなくても、日本の未来には多少貢献するはずです。これは殊勝な気持ちで言っているのではありません。そう信じられなければ、株式を長期保有するという考え方にはなかなか到達できないのです。
コメント
あまりきちんとわかってないですが、デフレによって現金の価値が将来的に上がっていくことが続いたとしても、そのデフレ率を超えて企業価値を向上させて株価を上げる企業がいるだろうと思うから、株式投資するんじゃないですかね?
投稿: せーねん | 2016年8月23日 (火) 05時04分
せーねん様
コメントありがとうございます。
たしかにそういう考え方はありますよね。
デフレに巻き込まれて衰弱していく企業との見合いというところでしょうか。
投稿: NightWalker | 2016年8月24日 (水) 01時34分