コツコツNISAの登場なるか?
日経さんから、面白い情報です。
政府は利用が伸び悩んでいる少額投資非課税制度(NISA)をテコ入れする。毎月少額を積み立てたい人のために新たな枠を設ける調整に入った。投資上限を現在の年120万円の半分以下に抑える代わりに売却益や配当に税金がかからない期間を現行の5年から大幅に延ばす方向だ。
検討の中身はと言うと
- 現行の半分の年60万円以下の投資について、非課税期間を20年前後に延ばす枠をつくる方向。
- 非課税期間5年の現行制度との併用は認めず、利用者はどちらかを選ぶことを想定。
となっており、コツコツNISAとでも呼ぶべき制度です。DCとの合わせ技が期待できます。
だったら、なんで、最初からそうしなかったの?今まで使っていた人が損をしたりしないよね?という疑問がふつふつとわいてきますが、記事には、
財務省は長期積立枠の上限額や期間について、税収への影響をにらみながら、慎重な姿勢を示すとみられる。
と書かれているように、財務省殿の顔色をうかがいながらじゃないと、税金の絡む制度改革は、できません。
少しずつ牙城を崩していかなければならないという涙なくしては語れないシチュエーションが容易に想像できます。
当ブログとしては、金融庁殿のご尽力を影ながら応援したいと思います。
官僚体質を計算に入れると、最初の一歩が重要なのです。なし崩しに、60万円が80万円・・・・・、20年が30年となるかもしれません。
21世紀の今、「政府は賢く、国民は素直に従う」という図式はかなり崩壊しています。金融庁、財務省合わせた政府のみなさんに一国民として、お伝えしたいことは
国民は賢い。
ということです。しかも、どんどん賢くなってます。
制度が良ければ使うし、ダメなら使いません。中途半端な制度だと、使えるところだけ使い政府の思惑通りには伸びないと思われます。それが、市場原理というものです。
ぜひ、知恵を絞って、市場原理に勝てるシステムを編み出して欲しいと思います。私も制度が出てきたら知恵を絞って活用する(あるいは、しない)予定です。
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