投資の方法は、世につれて
またまた、とよぴ〜さんのエントリーから、お題を頂戴します。すみません、たびたび。
1970年代。
私は既に生まれておりましたが、少年時代の記憶として、子どもなので記憶がきらめく方向にバイアスがかかっていますのでそこは差し引いたとしても、アラウンド1970年の日本は、たしかに活気にあふれていたような気はします。
経済環境として見た場合はどうだったでしょうか?
当時は、ばりばりのインフレ。労働組合もばりばりで、給料は上がるけど、追いつかない。金利が高いと言ってもインフレ率も高い。ドルも360円の固定相場で、今よりも米国製品は3倍高い換算。
象徴的な話をすると、私の少年時代は、電話機は、自宅にありませんでした。社宅で1台をシェアしていました。いまでは、子どもですら持っている「一人数台」の時代です。
つまり、日本人は、総じて今よりも貧乏でした。貧乏だけど子どもはたくさんいました。
成長感が、国民のある種の幸福感につながっていたという時代だったのではないでしょうか。
さて、そんな当時の資産形成の軸は、
- 郵便局の定額貯金
- 家(=土地)を借金して買う
です。
金利は高いもののインフレには追いつかず、その分を、結果的にですが、「家」というリスク資産が支えていた。そんな時代だったように思います。(私の親の世代です。)
その後、この「家」の部分が、見事、限界点に達してしまったのは、みなさまご存じの通りです。
その反動なのか、今は「株式」それも日本だけではダメで、世界への分散投資になりつつあるんですね。世界市場を買う、なんてことを庶民ができるようになったのは、バブル崩壊を経た、ここ20年くらいのことです。
私は、そんな過渡期の世代ですが、まあ、今の時代で良かったのかもしれないな、と思っているんですよ。60歳からもらえるはずだった年金が65歳からになっちゃったのは残念ですけどね。
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