リタイヤ後の資産活用でちょっと気がついたこと
リタイヤ後は、これまで、蓄えてきた資産をいよいよ使うときです。これについて、ちょっと気がついたことがあります。
それは、リタイヤ後の収入がなくなった状態では、それまでとはリスク資産積上げの感じ方に大きく違う点があると言うことです。
<収入があるとき(余剰があるとき)>
- リスク資産を買うことで、リスク資産の比率が増えていく(維持される)。
<収入がなくなったとき(余剰がないとき)>
- 無リスク資産を使うことで、リスク資産の比率が増えていく。
収入がなくなったときは、リスクを上げていってはいけません。リタイヤ後のリスクポジションをどこに置くかは悩ましいですが、リスク資産の比率が決まった後の資産活用に関する合理的な答えは、
- リスク資産と無リスク資産の比率が変わらないように、取り崩していくこと
とされています。
一方で、サラリーマンの場合、過渡期があります。退職金が出たときにバランスが崩れるのですね。
それが、いまの私の状態。
私は、一生カウチポテトポートフォリオ ー 短期資金、長期資金を全部合わせて、生活防衛資金や生活回転資金を除いて金融資産全体で考えた場合は、若いときも、歳を取ってからも無リスク資産とリスク資産の比率は1:1ぐらいでいいんじゃないだろうか ー という仮説を持っていたのですが、現実には、一時的に崩れちゃうことも仮説にいれないといけないなあ、とあらためて気がついた次第。
整理すると次の3段階。
(1)第1資産形成時代
コツコツ投資で、1:1を維持する。
(2)第2資産形成時代
コツコツ活用とコツコツ投資の併用で、一時的に崩れた配分を少しずつ1:1に近づける。
(3)年金時代
コツコツ活用とリバランスを主体とした運用で1:1を維持する。
これは、あくまで私の場合。
リタイヤ後の収支の状況によっても違いますし、資産配分もすべての世代で1:1である必要はありません。お好み次第。
(1)から(3)へ一足飛びに行く場合もありますので、退職金を最初から計算にいれて資産配分を考えておく方もいらっしゃいますね。
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