老後の心配は変化します。
老後の心配というのは変化します。
簡単に言うと
- 現役時代 →お金の心配がいちばん
- 老後 →健康の心配がいちばん
となる傾向があるように思うのです。
もちろん、お金の心配が老後になっても残らないように、社会保障制度の活用なり自助努力は必要です。
年金やってて「良かったな」とかわずかでも貯金があって「良かったな」と本当に実感できるのは、いざ、老後が目の前にやってきたときなのかもしれませんが、庶民としては、じっと積み上げるより他にありません。
ところで、今にして、私が「良かったな」と思っているのは、妻の勧めがあって私の両親と同居することにしたこと。20年以上前のことです。そのとき、両親の住んでいた土地にいわゆる二世帯住宅を建て替えたんですね。
ちょうど、私の父親が、脳梗塞で倒れたときでした。比較的軽い症状だったため、その後、父は、10年ぐらい存命することができました。
最近は、母親が80歳を超えて、やはり衰えを隠せなくなってきました。
衰えてくると、身体を動かす体力も低下しますが、お金を使う力も衰え、そんなにお金を使えなくなります。しかし、考えたり人の話を聞いたりする能力が明らかに落ちて来るので、一人でいたら、ほんとにだまされそうです。
人にもよるのでしょうけれども、衰えた人に「だまされないようにね」という忠告するのは厳しいものがある、というのが実感です。
こういうとき、20数年前、金銭的には不利と言われる持ち家や、諸般の問題を抱えがちな同居を決断して良かったんだな、と思ったりするのです。
なお、私自身が、将来支えてもらえるかどうかは定かではありません(笑)。
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