リバランスの本来の目的を時には思い出そう
リバランスというのは、効果的な手法とされる一方で、時に、迷いの理由になったりします。
それは、株が上がっている時に(あるいはイマイチな調整時に)聞こえる
「いまこそリターンを確定する時だ」
という心の中の声です。「利食い千人力」。私にもよく聞こえます。これは、リバランスのある一面の性質を言っており、必ずしも間違いではありません。
でも、ちょっと思い出してください。リバランスの本来の目的はなんだったでしょう。それは、リターンを高めることではなく、
リスクの制御
だったはずです。
- リスクをある一定のレンジに収めておくために時々、機械的に売り買いをする
これが、
- 「安いときに買って、高いときに売る」を機械的に実施する
ことになり、結果的に、リターンに良い影響を与えているわけです。
ポイントは、「機械的に」というところです。迷わないためのルール※が必要なんですね。
※ルールの例
- 一年に一回、決められた時期にリバランスする。
- リスクレンジを決めておき、レンジを超えたらリバランスする。
税金にも注意
リバランスは利益に悪影響を与えることがあります。「税金(譲渡益税)」です。売却時には、NISA枠や確定拠出年金枠を利用すると言うのも考えられます。稼ぎのある資産形成期には、余裕資金を無リスク資産に回すことで調整するノーセルリバランスを好む人も多いです。
長期投資をひと言で言えば「リスクとコストとの地味な戦い」です。リターンは、その結果なのです。
コメント
リバランスはノーセルリバランスでできるだけしたいと考えていますが、大きな変化が起きた時はNISAから売却すると覚えておきます。ありがとうございます!
それにしても機械、機械と聞くと(見ると?読むと?)、「鉄郎…」と呼ぶメーテルの声が聞こえてきます
投稿: おぱる | 2016年3月15日 (火) 00時25分
おぱる様
おお、ツイッターじゃなくて、コメントありがとうございます!
稼いでる時は、あの手この手でノーセルだけでもいけると思うんですよ。私は、なんとなく、機械的に(^^;)売っちゃってましたけど。
そーいえば、おぱるさん、メーテルのイメージですね。画伯がイラスト描いてくれないかなー。
投稿: NightWalker | 2016年3月15日 (火) 00時39分