老後資金の目標金額をあえて考えてみると?
老後に余裕資金は、いっぱい必要。そのためには、こんなリターンが必要だから、あんなファンドを買いましょう。というイントロダクションはおなじみですね。
これが、あんまりよろしくない、ということも、当ブログの読者の方はよくご承知のことと思います。いつもは、取れるリスクをまず考えて・・・・・、と説法している私ですが、今回は、あえて、目標金額を掲げてもいいんじゃないかというご提案をしてみます。
今回のご提案は、ずばり、
60歳で500万円
という目標です。
このくらいならできそうな気がしませんか? えっ、むずかしい? ええっ、もう達成?
実は、この金額、私が30代の前半の頃に、今でいう自分退職金として掲げた数字です。
当時は、投資なんて誰も考えておらず、ネット証券もない時代です。会社が福利厚生の一環で用意してくれた、給与天引き、月々1万円、ボーナス月4万円の単なる元本保証の貯金でした。
給与天引き恐るべし。実は積み立ててたことをすっかり忘れるくらいほったらかしでした。いやマジで忘れてました。
先日、退職と同時に解約となり、運用益を計算してみたら、なんと複利で年1%。
積み立てていたことにふと気がついたのが、積み立て開始して10年以上経った頃です。その頃には、リスク資産の運用を始めていたのですが、この存在が、無リスク資産ではあったものの積立の強さを感じることにもなったんです。
世間では、けっこう大きな金額が老後の資金の目標として飛び交っていて、ため息をついていらっしゃる方も多いと思うのですが、極端に言えば、年金で生きていけるなら「老後の資金はゼロ円でも大丈夫」です。
だけど、予備資金が欲しいに決まってます。
ほんのちょっとでもあるとないのとでは大違い。
意識高い系ならぬ目標高い系に押され気味の今日この頃。まずは、スモールスタート。「隗より始めよ」でいいと思うのです。
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