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2016年3月19日 (土)

退職金の運用方法を二つのケースで考えてみる

よく話題になる退職金の運用方法ですが、二つのケースで考えてみます。今回のポイントは、アラフォーアラフィフ世代での資産形成の活動の違いです。

前提

  • 60歳で退職
  • 退職時の金融資産が3,000万円
  • 退職金が2,000万円

これらは、よくある数字から適当に決めました。なんの根拠もありません。

ケースその1 コツコツ投資派

Aさんは、コツコツ投資を続け、3,000万円のうち50%がリスク資産でした。

この場合、退職金をもらうと、総資産は、5,000万円。

リスク資産比率は、1,500万円/5,000万円 =30%。

年金支給までの生活費などを考えると、60代のリスク資産比率としては、まあ、普通あるいは若干高めかもしれません。よって、A さんは、退職金をすぐにリスク資産に投入する必要はなさそうです。

ケースその2 コツコツ貯金派

Bさんは、コツコツ貯金を続け、3,000万円のすべてが現金ないしは定期預金でした。

この場合も、退職金をもらうと、総資産は、5,000万円。

リスク資産比率は、0%。コツコツ投資派から見ると、60代のリスク資産比率として見ても低めです。

ですが、ちょっと待ってください。Bさんは堅実な方なのです。その方が、60歳を過ぎて急にリスクを取れるはずがありません。よって、Bさんの場合も、退職金をいきなりリスク資産に投入するのは危険です。

まとめると

  • 通常のケースでは、退職金をリスク資産にすぐ投入する必要はなさそう。
  • すぐ買うなら個人向け国債変動10年がオススメ。
  • リタイヤ後にリスク資産運用をしたい場合は、リタイヤする前までにコツコツ投資すべし。

現役時代のコツコツ投資は、リタイヤ生活開始時から始まる資産運用第2ステージ、そのスタートアップ資金(リスク資産)を準備するのが目的なのですね。

仮にリタイヤした時点での運用成績がマイナスでも、まだまだ続きがあるのです。

リタイヤ後も続く、不透明 不確実かつ不都合な未来を乗り切るために、コツコツ投資でリスク資産を積み上げ、金融リテラシー(これも大事)を磨いておきましょう。

それでもリタイヤ後にさらなるチャレンジしてみたい

もちろん、どうしても自己責任の醍醐味を味わいたいというのであれば、お止めすることはできません。

  • たとえ、ドブ川の中であっても、死ぬ時は前のめりで死にたい(by 星一徹)

この坂本龍馬のような覚悟があれば大丈夫です。

退職してもリタイヤしないで、一生働けばいいのです。これはこれで、すばらしい人生だと思います。

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コメント

妹たちも退職の時期を迎え、退職金をもらうことになっています。
そこで、妹たちから「このお金どうしたら、いいのだろうか?」という相談を受けました。
私は、「個人向け国債を買うといいよ!」
とアドバイスしたばかりです。

↓大賛成です!
「•すぐ買うなら個人向け国債変動10年がオススメ。」
「•リタイヤ後にリスク資産運用をしたい場合は、リタイヤする前までにコツコツ投資すべし。」

私は50代からの投資となりましたが、遅くとも40代初めから投資をコツコツするのが、退職金、遺産運用に関しても大いに+だと思いました。20年の経験値は宝です。

投稿: 時計 | 2016年3月19日 (土) 07時37分

時計様
 コメントありがとうございます。
>20年の経験値は宝です。
 ホントそうですね。
 リタイヤ後は、みんな資産運用業者に就職するようなものですから、実体験で勉強しておくべきなのです。

投稿: NightWalker | 2016年3月19日 (土) 11時09分

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