スポット投資をすべきか?しないべきか?それが問題だ
タイトルは大げさにしてみましたが、本日の株価の急落や円高を受けて、思わずスポット投資をお考えの方も多いと思います。ちょっと、私の考え方を整理してみました。
Step1:そもそもスポット投資の目的は何か考える。
そもそも、なぜスポット投資?これについて、私は、次の二つを考えてます。
(1)精神安定剤の一種
下落した月に、多めに(たとえばいつもの倍くらい)積み増しして「あー、安く買えた」「神さまありがとう」と思うことで、ドルコスト(コツコツ投資)が元々持っている精神安定剤としての効能を倍増させます。バーゲンセールといっしょですね。
でも、バーゲンセールと同じく、買い終わった後、ある種のむなしさが残る危険性も否定できません。
(2)リバランスの一種
(1)のような効能を否定はしませんが、私自身は、(2)の考え方です。
スポット投資とはリバランスのひとつのかたち
なのです。
観点は、あくまで、ポートフォリオの比率の調整です。基本は、リスク資産の想定比率より減ったときが発動条件ですが、リスク資産の年次リターンが、20%を下回ったとき、というような条件を追加しても良いかもしれません。
Step2:スポット投資のやりかたを考える。
さて、その方法です。スポット投資をリバランスの一種と考えている私の場合は、
- ドルコスト(の金額上積み)で実施する※(注)
です。(もともと、一気に売って、少しずつ買う、と言う考え方です)
買い時というのは「残念ながら」あるいは「ありがたいことに」すぐには逃げていかないことが多いのです。
分割する期間は、半年から1年ですかね。リバランスと割り切れば一回当たりの購入額(増額)も自ずと定まります。その後、相場の変動が続けばその都度見直しても良いわけですし。
※(注)私の場合、現在、セミリタイヤでドルコスト停止中なので、再開を検討ということになります。
Step3:スポット投資の資金はどこから捻出するか考える。
そのときのキャッシュフロー状況に合わせて、二つのケースがあります。
- ポートフォリオ上の無リスク資産で買う。
- ポートフォリオの外数の余裕資金ないしはキャッシュフローの余剰を使う。
結局リバランスなのですから、どっちでも、良いのではないでしょうか?
Last Step:長期投資をしていることを思い出す。
ミスターマーケットは、時々大暴れして、市場に群がる人々を振り落とすのが大好きです。明らかにSです。カン・チュンドさんによると、長期投資家はMとのことですので、打たれたら倍返しで打ち返すのではなく、じっと耐える。耐えるのを楽しむべきですね。
長期投資家の未来はまだ先です。長期投資の旅は長いのです。
焦る必要はありません。
いっそのこと、私の妻のように何にも考えない方がいいような気もするんです。(ほったらかし投資とは? 私の妻編)
コメント
精神安定剤とリバランスがいいと思います。
リーマンクラスなら大博打をかけてみようかと思います、分散しながら下落する相場買えるかは分かりませんが、
投稿: たんちん | 2016年2月10日 (水) 08時04分
たんちん様
コメントありがとうございます。
バクチはオススメしません。
リーマンショックは、100年に一度でしたからね〜。
投稿: NightWalker | 2016年2月10日 (水) 11時05分