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2016年2月 7日 (日)

Fund of the year 2006 - 2016

「投信ブロガーが選ぶ Fund of the year」以外の普通の「Fund of the year」に違和感を感じている人は多いと思いますが、そのもやもや感の一つの理由が、そのファンドは長期投資で強かったのか?という視点が「不足している」・・・厳しく言えば「欠落している」ことでしょう。金融関連の会社は、みなさん長期投資を奨めているのになんだか変な話です。

で、自分で機械的にスクリーニングしてみることにしました。

Fund of the  year 2006 -2016

条件

  • 10年リターンの比較をする。
  • 10年以上運用しているアクティブファンドから選ぶ。
  • 今回は国内株式クラスのみ
  • 参考値としてインデックスとの比較を行う。
  • 比較日は今日。

つまり、この10年で優秀な成績を収めたファンドを単純にリターンだけで選んでしまおうというわけです。

モーニングスターさんは、10年リターンも見ることができるようになっているので、比較は、わりと簡単です。

結果

  • 現在生き残っている国内株式型のファンドは587本
  • うち10年以上運用していたファンドの数は333本※
  • うち268本がアクティブファンド
※ご参考:20年以上は46本。30年以上は9本です。

以下の2本の代表的ETFをリファレンスとして、これをオーバーパフォームしたアクティブファンドは、

  • 1321(日経225) 年率2.04%を超えるファンドは268本中 32本(勝率11.9%)
  • 1306(TOPIX) 年率0.01%を超えるファンドは268本中107本(勝率39.9%)

でした。

さて、この10年間を勝ち抜いたファンドは、いったいなんだったのでしょうか。どこどこどこどこ・・・(太鼓の音です)

順 位 ファ ンド名 会 社 カ テゴリー 10 年
リターン
(年率)
1 証券ジャパン日本株オープン 『愛称:きらめき』 DIAM 国内中型グロース 7.49%
2 JPM ザ・ジャパン JPモルガン 国内小型ブレンド 5.86%
3 J-Stockアクティブ・オープン 大和住銀 国内小型バリュー 5.62%
4 (セクター10) B食品、医薬品 岡三 国内中型グロース 5.56%
5 JPM・E-フロンティア・オープン JPモルガン 国内小型ブレンド 5.12%
6 三井住友・中小型株ファンド 三井住友 国内小型グロース 4.61%
7 大和住銀 日本小型株ファンド 大和住銀 国内小型バリュー 4.46%
8 三井住友・げんきシニアライフ・オープン 三井住友 国内小型グロース 4.14%
9 日興 キャッシュリッチ・ファンド 日興 国内小型ブレンド 4.05%
10 スパークス・ジャパン・スモール・キャップF 『愛称:ライジング・サン』 スパークス 国内小型バリュー 3.92%

こんな感じでした!

何の権威も賞品もありませんが、素晴らしい成績を収めた各社、各ファンドマネージャーに拍手で敬意を表したいと思います。ぱちぱちぱちぱち・・・・・。

最後にとても重要なことをお伝えしておきます。それは、

 10年前の私にこれらのファンドは選べなかった

という点です。

残念です。

それでは、また来年!See you next year!(あるのかっ来年!)

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