Fund of the year 2006 - 2016
「投信ブロガーが選ぶ Fund of the year」以外の普通の「Fund of the year」に違和感を感じている人は多いと思いますが、そのもやもや感の一つの理由が、そのファンドは長期投資で強かったのか?という視点が「不足している」・・・厳しく言えば「欠落している」ことでしょう。金融関連の会社は、みなさん長期投資を奨めているのになんだか変な話です。
で、自分で機械的にスクリーニングしてみることにしました。
Fund of the year 2006 -2016
条件
- 10年リターンの比較をする。
- 10年以上運用しているアクティブファンドから選ぶ。
- 今回は国内株式クラスのみ
- 参考値としてインデックスとの比較を行う。
- 比較日は今日。
つまり、この10年で優秀な成績を収めたファンドを単純にリターンだけで選んでしまおうというわけです。
モーニングスターさんは、10年リターンも見ることができるようになっているので、比較は、わりと簡単です。
結果
- 現在生き残っている国内株式型のファンドは587本
- うち10年以上運用していたファンドの数は333本※
- うち268本がアクティブファンド
以下の2本の代表的ETFをリファレンスとして、これをオーバーパフォームしたアクティブファンドは、
- 1321(日経225) 年率2.04%を超えるファンドは268本中 32本(勝率11.9%)
- 1306(TOPIX) 年率0.01%を超えるファンドは268本中107本(勝率39.9%)
でした。
さて、この10年間を勝ち抜いたファンドは、いったいなんだったのでしょうか。どこどこどこどこ・・・(太鼓の音です)
順 位 | ファ ンド名 | 会 社 | カ テゴリー | 10 年 リターン (年率) |
1 | 証券ジャパン日本株オープン 『愛称:きらめき』 | DIAM | 国内中型グロース | 7.49% |
2 | JPM ザ・ジャパン | JPモルガン | 国内小型ブレンド | 5.86% |
3 | J-Stockアクティブ・オープン | 大和住銀 | 国内小型バリュー | 5.62% |
4 | (セクター10) B食品、医薬品 | 岡三 | 国内中型グロース | 5.56% |
5 | JPM・E-フロンティア・オープン | JPモルガン | 国内小型ブレンド | 5.12% |
6 | 三井住友・中小型株ファンド | 三井住友 | 国内小型グロース | 4.61% |
7 | 大和住銀 日本小型株ファンド | 大和住銀 | 国内小型バリュー | 4.46% |
8 | 三井住友・げんきシニアライフ・オープン | 三井住友 | 国内小型グロース | 4.14% |
9 | 日興 キャッシュリッチ・ファンド | 日興 | 国内小型ブレンド | 4.05% |
10 | スパークス・ジャパン・スモール・キャップF 『愛称:ライジング・サン』 | スパークス | 国内小型バリュー | 3.92% |
こんな感じでした!
何の権威も賞品もありませんが、素晴らしい成績を収めた各社、各ファンドマネージャーに拍手で敬意を表したいと思います。ぱちぱちぱちぱち・・・・・。
最後にとても重要なことをお伝えしておきます。それは、
10年前の私にこれらのファンドは選べなかった
という点です。
残念です。
それでは、また来年!See you next year!(あるのかっ来年!)
コメント