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2016年1月 5日 (火)

リスク許容度を考えるためのアプローチ

投資家にとっての、永遠の悩み リスク許容度の決め方です。前々回エントリー、簡単ポートフォリオ作成法 2016の補足。

決定版はありません。このエントリーでは、いくつかのアプローチを上げて書いてみます。

(1)絶対額で決める。

 損しても許せる絶対額を考えてみるというやり方です。 σ は、

 「許容できる損失の絶対額」 ÷ 「生活防衛資金を除く全運用資産額」÷ 2

 となります。 最後の ÷2は、最大損失を信頼区間95%の2σの範囲と考えた場合。(説明簡単化のため、リスク資産の期待リターン分は省いてます。要は悪い方に見てます。)

 ただ、資産額によっては、びっくりするようなσになることも考えられます。(例:全運用資産額が100万円の人が100万円なくしても良いと思っているような場合など)

 また、資産の総額、年収によって変化していきますので、毎年見直す必要があると思われます。このため、毎年、リスク資産の比率が変化していってしまうという、ちょっと「あやしい」側面もありますので、この方法は、自分の感性を試すテストとして使う方が良さそうです。

(2)標準的なリスク許容度とする。

 いきなり、何が標準なんだよっ 的な提案となりますが、私の独断で、σ=10%。

 ポイントは、リスクはリターンを毀損する(「ボラティリティの子鬼」※による影響の累積と私は理解してます)という点。

 いろいろ、見ていくと、どうも、その毀損が許せる範囲のスレッショルドは、リスク許容度10%あたりにあると思われます。(あくまで、私の感覚です)

 ポートフォリオで言うとずばりリスク資産50%ぐらい。ただ、現役世代では物足りない、リタイヤ世代では過剰感のある答えではあります。帯に短したすきに長し。

 さて、最後。ドルコスト(積立)と併用して投資すると思うので、新しく始める場合はリスクゼロからスタートですよねー。ってことは、

(3)積立てながら考える。

 これが庶民的正解かもしれません。だんだんリスクが上がっていく中で感性を磨くという。やはり、こればかりは、理論より経験が重要です。

※ご参考

「ボラティリティの子鬼」という言葉は、10年くらい前にこの本で知りました。 (ご参考エントリー(10年前と古く、ご笑読レベル):ボラティリティという子鬼)

 ある年のリターンが+20%翌年が-20%であったすると、この2年間の平均リターンは0%ですが、複利リターンがマイナス4%になってしまう、という残念な話。もし、+10%→-10%なら、平均リターンは同じく0%ですが、複利リターンはマイナス1%となり残念度が減るわけです。

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