税金は積極的に払うべし
最近、昔読んだ本を引っ張り出してゆっくり再読してます。そんな一冊、「ジム・クレイマーの株式大作戦」(オススメです)
そして、本書の長期投資のためのルール2にあるのが、冒頭の
税金は積極的に払うべし
です。
これ、過去に当ブログでも何度か書いてますが、妙に印象に残っているんですよね。
2000年3月に、顧客に「含み益を全部出して株式から撤退せよ!」と言ったら、1000通の抗議メールが来て「そんなことしたら、巨額の税金を取られるじゃないか」と非難されたんだけど、結局、税金払ってでも利益を出した方が得だった、というお話。「税金とファンダメンタルズは無関係」というわけです。
本書によると、ジム・クレイマーさんは、ITバブルで大成功(バブル崩壊直前に逃げ切った)したけどヘッジファンドから足を洗い、ファンドマネージャも大変なのでやめ、個人としての運用に徹したと言う方。(今もそういうスタンスなのかはよくわかりません。)
上記は、2000年3月ですから、ITバブルでの武勇伝ではあるのですが、インデックス投資家の場合も大いに参考になります。
インデックス・スタイルでは、以下が譲渡益税で悩むケース。
(1)リバランス
(2)リレー投資(ファンドの乗換含む)
(3)(生活のための)取り崩し
(1)と(3)については、まさに「ためらうな」または「悩んでどうする」です。
(2)については、「信託報酬差との兼ね合いで考えよ」です。ただし、兼ね合いが成立するほどの信託報酬差があるケースはもはや少なく、現時点では乗換え見送りになるケースが多いですね。
もちろん、いずれの場合も節税は必要で、
- NISA枠をもったいないと思わず売却
- ファンドの乗換は値が下がったとき
あたりは、ケースバイケースにせよ考えないといけません。
<余談>
ジム・クレイマーさんは、米国のMad Moneyという人気番組の熱血パフォーマンスが有名な方。こちらの映像とか見ると、英語のわからない私には何を言ってるかはさっぱりわかりませんが、バーナンキさんに怒ってて、お相手の女性が困ってます(笑)。
でも、勘違いしてはいけません。本書を読むと、クレイマーさんは歴戦の勇者。株式についての大先生だというのが、よくわかります。
クレイマーさんのおっしゃる、バイ・アンド・ホームワーク。セミリタイヤしてもそう簡単にできることではない、ということを実感しています。勉強ができないのは、時間のせいではないのです。
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