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2015年12月 8日 (火)

リタイヤ後の資産運用で「おや?」と思うこと。

さて、リタイヤ後の資産運用でありますが、よくメディアで見かける数字の一つに、運用利率3% と言うのがあります。

はっきりいって

 3%はきびしい

です。

問題はこの手の話で出てくる計算プロセスです。たとえば、こんな感じ。

  1. ゆとりある老後に必要な金額は○○万円である。
  2. 一方もらえる年金は、××万円で△△万円不足している。
  3. △△万円を得るには、90歳まで生きるとすると、あなたの全財産を3%の運用することが必要である。
  4. このためには、全財産のうち□□万円はリスク資産で運用しなければならない。
  5. さあ、買おう!

このプロセスの問題点は、リスク資産で運用してきわどい思いをしたことがある人であれば、一目瞭然。

考える順番が違うのですね。

先に、資産全体として取れるリスクを決めるのが、基本です。

これが決まると自ずと運用利率の限界が見えます。ここから、安全係数をかけて、支出予算を立てるわけです。

たとえば、

  1. リスク資産で運用できるのは、一般的には全体の20〜30%程度くらい。
  2. リスク資産の運用利率はせいぜい5%。
  3. 無リスク資産の運用利率を0%とするなら、全体の運用利率は1〜 1.5%。
  4. これで何とか生きていく。

こんな具合。

3%というのは、そこから、少々、かけ離れた数字なのです。

過大な期待をしてはいけません。

付け加えるなら、運用利率を毎年一定と考えるのも「あり得ない」ことのひとつです。

それにしても、こういった「あり得ない」説明がリタイヤ世代向けにあふれる最大の原因は、

 タイヤするまでリスク資産を

 運用したことがほとんどない人が多すぎる。

という点が大きいような気がしますね。

インデックスなりなんなり、現役時代に投資をする最大の効果は、リタイヤ後の資金を作ることではなく、リタイヤ後を生き抜く金融リテラシーを身につけることだった、と実感している、今日この頃でした。

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コメント

こんにちわ。
ちょうど昨日、確定拠出年金を定期預金で運用している
若い後輩と資産運用について話していました。
資産運用については、もう少しうまく
説明できたらなぁって思います。
「考える順番」、なるほど参考になりました。

投稿: Donuts | 2015年12月 8日 (火) 06時15分

Donuts様
 コメントありがとうございます。
 今は、確定拠出年金が絶好の修行の場なのに、もったいないなあ。年取ってからだと、修行じゃなくて苦難になりかねませんからね。もちろん一生、定期預金だけで生きていくならいいのですが、問題はインフレリスク。ずっとデフレでしたからね。

投稿: NightWalker | 2015年12月 8日 (火) 11時13分

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