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2015年11月10日 (火)

エンダウメント投資戦略

先日、聴講した「楽天証券ETFカンファレンス2015」で無料配布していた本です。さっそく読んでみました。

 

 プロが書いた良心的な良書

です。オススメです。

著者の山内さんは、GCIアセットマネジメントのCEOなのですが、業界のダークサイド?も含め、ホンネで書かれています。自社サービスの売り込みは最後の方に少しと控えめ。

エンダウメントというのは、大学の寄付金を運用している財団のことです。

  • 財団は寄付金による自己資金なので、腰を据えて運用できる。
  • 基本はオーソドックスな長期運用だが、プライベートエクイティなどの代替投資に積極的なのが特徴。
  • イェール大学の2014年の運用では、内外株式19%、債券5%に対し、絶対リターン型投資20%、プライベートエクイティ31%、実物資産25%
  • S&P500に対して、大きな超過リターンがこれまでは得られているという驚きの事実。

1部2部構成で、2部の第3章までは、インデックス投資家が、

 ボクたち間違ってない。

と思える内容です。

投資コスト、ETFの活用、インデックス投資の優位性等、インデックス投資ブログで言われているのと同じベクトルで、大いに共感できます。

そして、2部4章以降が、エンダウメント投資の中核であるオルタナティブ(代替)投資のお話。

前エントリーにも書いたように、最近の私、こう見えて、分散投資の観点から、伝統的資産だけではなくオルタナティブ投資にも必ずしも否定的ではありません。ただし、

 

  • いい投資商品を私には見つけられません。

 

ここが、最大に悩ましいところです。著者の山内さんも、

肝心のパーツとなるリキッド・オルタナティブ投信のユニバースがまだまだですが、早晩、日本でも各社から特色のある素晴らしいファンドが開発され、みなさんに紹介されることでしょう。(p233)

とおっしゃってます。

著者ならびに件の講演でお話しされていた太田さんのいらっしゃるGCIアセットマネジメントさんの今後のご活動にも期待ですね。

さて、イェール大学の運用ということで、ずいぶん前に買ったこの本を思い出し引っ張り出してきました。こちらもご紹介。

残念ながら、amazonでは「この本は現在お取り扱いできません。」状態になってますので、ご興味のある方は図書館、ブックオフ等々でどうぞ。

著者はエンダウメント投資のご本家ご本尊のデイビッド・スウェンセンさん。

米国2005年発刊のこの本では、 非コア資産について、「ウォール街が売り込む新型証券は、投資家に不利な仕組みにできている(p138)」とばっさりでした。10年前だから今は違うのかなー?

イェール大は、プライベートエクイティや実物資産そのものに自前の専任チームで投資していたようで、ウォール街でパッケージ商品として売っているものとは違う。その質に大きな差があると言うことを意図した一文だったのかもしれません。

おまけに、スウェンセンさんの本には、イェール大の財団は非課税団体だったので、リアルタイムでリバランスをがんがんやっちゃってたと書いてあります。日本で個人がこれをできるのは、DCの運用くらいです。

うーん、財団ならでは?

我々、個人投資家が現時点で応用できるのは、あくまでエンダウメント投資の考え方なのですね。手法そのものは今のところ難しそうです。

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