「お金に働いてもらいなさい」
高齢になったら、「お金に働いてもらいなさい」というお話は良く聴きます。
ただ、注意点があります。
- お金は、あなたの代わりに働いてくれる孝行息子になることもありますが、あなたの資産を食いつぶすだけの放蕩息子になることもあります。
- 孝行息子もあまり頼りすぎれば、倒れてしまうことがあるでしょう。
- 放蕩息子もあきらめないでいれば、そのうち更正することもありますが、そのとき、あなたはお墓に入っているかもしれません。
「この覚悟が持てる程度に」お金に働いてもらうという感覚が必要です。
誤解を恐れずに言えば、
「お金はいつも働くわけではない」
ということです。
リスク耐性を知る、それも年齢に応じた、ということなのですが、この感覚は、いざ高齢者になってから、いきなり持てるはずがありません。高く見積もりすぎたり、低すぎたりしがちです。
一方「お金に働いてもらいなさい」と言う言葉、よくリタイヤ世代の富裕層向けのセールストークとして発信されているような気もします。しかし、リタイヤ世代になってから資産運用の勉強を始めるというのは・・・
正直言って遅すぎます。
本来、リスクの取れる、もっと若いうちにリスクを取ってみましょう。
いわゆる退職者向け資産運用セミナーは、退職してから聞くべきではなく、もっと前に実地で勉強しておくべきなのです。
これまで、投資をしてこなかった方は、資産リスクをわざわざ高齢になってから上げると言うことなどせずに普通に貯金か、個人向け国債が無難です。
結局、「うまい話はない」というだけのあたりまえの話なのですが、にもかかわらず「あたりまえでは生きていけない」と思ってしまうことが時にあったりしますよね。
以上、自戒を込めたエントリーでした。
コメント
いつか、養老の滝のようにならんかなあ、うちの放蕩息子も
投稿: たんちん | 2015年10月29日 (木) 12時17分
たんちん様
コメントありがとうございます。
同じく放蕩息子を持つ親のひとりとしてご祈念しております。
投稿: NightWalker | 2015年10月29日 (木) 12時47分
私の周りには、退職金や相続により大金を急に持つことになった人がかなりいます。
「どうしたらいいの?」と聞いてくるので、
「銀行や証券会社には相談しないこと」と「個人向け国債を買ったらいいよ」と話してます。
60歳からでは、リーマンや震災の時のような爆下げがあった場合、動揺が激しすぎますから。
そのときこそ、買い時の可能性が高いですが、そうは言ってもへたなアドバイスはできないです。
若いときからの、実地投資経験が大切なんですよね。
投稿: 時計 | 2015年10月30日 (金) 21時42分
時計様
コメントありがとうございます。
>「銀行や証券会社には相談しないこと」と「個人向け国債を買ったらいいよ」と話してます。
すごく適格なアドバイスだと思います!
投稿: NightWalker | 2015年10月30日 (金) 21時48分