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2015年10月22日 (木)

ハロウィーン・アノマリー

実は、アノマリーという言葉が好きです。

で、発見しました。Zuuonlineさん。

米国の株式市場では、10月のハロウィーンの時期に株を買い、翌年の4月末もしくは5月に売却するというプロセスがもっとも効率的な株の取引になるといわれており、それがハロウィーンエフェクトと呼ばれるアノマリー(明確な根拠はないがよく当たると言われる経験則のこと)につながっている。

日本では5月に売却するセルインメイが有名だが、そのためにはこの10月末の時期に購入しておくことがセットとなるのだ。

ハロウィーンという響きがたまりません。

というわけで、10月末に買って3〜5月末に売った場合の年次換算リターンを日経平均1950〜2015年までの実績で計算してみました。

-
〜 3月末
〜4月 末 〜5月 末
平均 18.41% 12.90% 13.65%
最小 -61.71% -47.31% -40.02%
最大 96.15% 62.50% 80.12%
標準偏差 33.51% 24.06% 22.69%

 18.41%? うおおおおおっ すごい、すごいよっ アントニオ!

  日経平均の年次リターンの単純平均が11.2%でしたので、それに比べて良い感じではあります。この結果では、バイインオクトーバー&セルインマーチがナイスな状況みたいですね。

  ただし、この計算、このハロウィーンアノマリーが全体の平均に対してどうかを見るために単純化してしまっているので、上がったり下がったりして年次リターンを毀損していく部分は無視されちゃってます。年率18.41%なんて出ません。あくまで、比較用の指標計算ですので、ご注意ください

 おまけに、自分で計算しといてアレですが、調子の良いところだけを拾って1年分に換算しているので、この期間しか投資しなかったとすると実質リターンは平均7.67%に過ぎません。

 てなわけで、もう少し現実に近い格好でのシミュレーションしてみます。

 (A)「普通に1950年3月末に買ってそのままホールドした場合」と(B) 「10月末に買って3月末に全部売り4月から9月は現金保有するを1950年から2015年まで続けた場合」のリターンの比較です。

 (A) 1950年 1万円が 2015年3月に約197万円

 (B)  1950年 1万円が  2015年3月に約69万円

 と普通のバイ&ホールドの圧勝になります。あたりまえですが、アノマリー以外の期間も日経平均はリターンを上げていたわけで、この差が複利の力も手伝って拡大していきます。はい。

さて、このファンタスティックなアノマリーを利用するもう一つの方法として、次の方法が考えられます。

  • 毎月買うのはやめ、年に1回10月末に買う。このときはリバランスしない。
  • 3〜5月にリバランスする。

ドルコストは損でも得でもない、という教えを信ずるのであれば、上記手法自体には非合理性はなさそうな気もします。

これをシミュレーションするのは・・・・・・・・・疲れたのでやめました(^^;)。あしからず。それにこの種のバックテストで良い結果が得られたとしても、それが続く保証は全くない上に誤解を招きます。

というわけで、

 私が人柱になって・・・・

・・・検証するには、あと50年くらい・・・・時間が足りなさそうです(笑)。

さて、このファンタスティックなエントリーは、ひさびさに、以下の決めぜりふで締めましょう。ご唱和ください♪

 ※投資は自己責任でねっ♪

以上、よろしくお願い申し上げます。

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